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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 杉浦充 JYU ARCHITECT充総合計画 一級建築士事務所(1)2世帯住宅-1)完全共用型 -a)生活共有型

<(1)完全共有型:家の諸機能と諸設備を全て共有するタイプ>

生活に必要な浴室やキッチンなどの諸設備や玄関や階段などの建築の機能を共有しているため、
建築コストに対しては最も有利なタイプです。
また、緊急時や子育て時期に助けが得られるなどのメリットや、どちらかの世帯が在宅している割合が
高いため、防犯面でも有利な型式といえます。
世帯間の気兼ねない関係が保てる場合は最も理想的な型式です。

このタイプは更に

[1-a].生活共有型
[1-b].生活分離型

の2つに分類できると考えます。

完全共用型-生活共用型の2世帯住宅
▲1-a.完全共有型の生活共有型 吹抜けで世帯間を緩やかにつなぐ▲

[1-a]生活共有型:世帯にとらわれずに同じ家族として日常生活を完全に共有するタイプ

わざわざ説明するまでもないかもしれませんが、いわゆるサザエさん一家のような古き良きスタイルがあてはまります。
こう考えると一昔前の一般的な家庭は、今でいうところの2世帯住宅であることが分かります。
この逆転思考により『2世帯住宅』という言葉は、核家族化や世代間のライフサイクルのずれが生んだ
現代の特殊な言い回しであると解ります。

例えば、外部でのお勤めでなく自営業の場合など、両世帯の基本的な生活リズムがほぼ同じであるケースに
多くみられます。共に過ごす時間が長い分、必要に応じて世帯や個人のプライベートな時間がもてるような、
個室の位置や世帯間の動線にポイントが置かれます。

そして、各々の生活音がストレスにならないように、諸室の用途や使用時間を考慮したうえで、
部屋の上下階の関係や配置を充分に検討する必要があります。

年配世帯の個室はプライベートリビングでもあり、比較的長い時間在室する場所です。
直上に、子供部屋や小さな子供のいる世帯のリビングが重なるような配置はできれば避けたほうが良いでしょう。
しかし、かわいい孫が出す「成長の過程の音」とでも思えれば、この期間も我慢にならないかもしれません。

また、年をとるほど深夜や早朝のトイレの回数が増えるものです。
トイレの個数や位置は年配者の動線に配慮され且つ、トイレの流水音等で深夜や早朝に他者の安眠を
妨げることのないような位置を検討しなければなりません。

完全共用型2世帯住宅
▲1-a.必要に応じ、吹き抜けに面した室内開口部は閉じることができる。▲
 内部にありながらも、外部のように個室を戸建てのように分けられる空間

次に、1)完全共用型 -b)生活分離型の2世帯住宅について

 家族揃って暮らせる夢の二世帯住宅 完成事例はコチラ

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建築家 杉浦充建築家 杉浦充

建築家 
杉浦充
JYU ARCHITECT充総合計画 一級建築士事務所

1994年 多摩美術大学 美術学部 建築科 卒
1994年~97年 ゼネコンにて施工と設計に携わる
1997年~99年 多摩美術大学 大学院 博士前期課程 修了
1999年~01年 建設会社に復職 (計8年在籍)
2002年 JYU ARCHITECT 充総合計画一級建築士事務所 開設
2010年 京都造形芸術大学 非常勤講師
『建築家は単なるデザイナーではありません。与えられた諸条件のなかで、建築主が最大限利益を得られるように、建て主の「代理人」としてコンサルティングする任務を負います。今後も設計者の目の届く範囲で一棟一棟の可能性を探りながら、質の高い適正価格建築の実現に取り組んで参ります。』
デザイン、機能性、コストなど総合的なバランス力に定評がある建築家。