
▲2世帯住宅 『カドの家』のスケッチ
<2世帯住宅-建築コストと優先事項の関係について>
とにかく意見交換が重要
2世帯住宅のメリットである経済性は、タイプによって幅が生じることが理解できたと思いますが、
ここでは一回り大きな視点で、結果的に無駄な出費が抑えられるポイントを述べたいと思います。
「当初は『住めば都』とばかり、住んでしまえば何とかなるものだと経済性に重点をおいて建築を進めてしまいましたが、
実際に住んでから世帯間のいくつかの不具合が生じました。
それらの問題をその都度直していくことになり、結果的には優先したはずの費用までも高くついてしまいました。」
-Aさん
このような話は実際耳にするものです。普段から十分に分かり合えている慣れ親しんだ家族であっても、
住まいの建築をきっかけに、打ち合わせを進めていくなかで思いもよらない相違がでてくるものです。
普段、表立たずに済んでいることは、各々が無意識に都合の良いように解釈している、というのが普通の人間であります(笑)。
あえて意見を伝えることで、時には言い合いにまで発展してしまうこともあるかもしれませんが、
「家を建てること=家族をより深く知る絶好の機会」であるとポジティブ思考に切り替え、
双方が実直な意見交換を楽しむ気持ちのゆとりをもつことは大切なことです。
2世帯住宅の場合は自身にとっては、息子(娘)世帯であったり、親世帯であったりと家族内にとどまりません。
それなのに、親や息子(娘)ということで「遠慮や甘え」もあって十分な意見交換がなされない恐れも生じます。
古き良き日本の習慣でもありますが、ここは少々険悪なムードになっても、よりよい未来への一時的な意見交換
として望んでいただきたいと思います。特に「言わなくても分かる(分かってもらえる)」には注意です!
将来のストレスレス生活への、一時のストレスを避けることは長い目で見たら大変なマイナスです。
このようにコストを抑えたいという気持ち以前に、世帯内そして世帯間で十分話し合いのうえ、
最優先すべき項目を整理し把握しておくことは、2世帯住宅に限らず、
家づくりで結果的に費用を抑える最も重要事項であることに違いありません。
項目を満たしていくことは費用もかさんでいく、と思われがちですが、
事前の話し合いのプロセスにより、何とかなりそうな部分の輪郭が浮かび上がることで、
プランの合理化がより計れることになり思わぬコストダウンに繋がるものです。
そのようなプロセスを何回か経ていくことは、結果的に優先したいことに費用を投じることができるばかりか、
後からの不測な事態のよる余分な追加工事の出費も抑えることになるのです。

▲2世帯住宅 『カドの家』
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