<無理のない資金計画>
無理のない資金計画を考える上で、まず必要なことは自分のライフプラン(人生設計)を明確にすることです。人生の3大資金といわれる教育、住宅、老後の資金は、それぞれを独立した支出としてとらえるのではなく、常に一体として考えることが大切です。
特に終身雇用制度の崩壊、中高年でのリストラによる収入の伸び悩み、退職金の削減、公的年金の給付額の相対的低下という現状を踏まえる必要があります。マイホームの取得は、人生最大の買い物です。取得にかかる費用とそれにともなう30年もの長期の住宅ローンは、老後等のその後の生活設計に大きな影響を与えます。それだけに資金計画は慎重に行なわなければなりません。
自分のライフプラン(人生設計)を明確にする上で必要な手順は、まず我が家の現状を把握することです。毎月の生活費はどのくらいかかるのか。余剰資金は。そして現在の貯蓄金額はいくらなのか。そして子供さんがいる家庭では、一人当たり1000万円かかるといわれている教育費の準備はできているのか。シニア世代では、年金額はいくらでるのか、不足する老後の準備金は用意できているのかなどを整理するところから始めましょう。
また、これらのことをご夫婦間でよく話し合うことが大切です。何のために家を建てる・リフォームするのか。将来、建てた家をどう維持するのか、永住するのか、住み替えるのか。想定の範囲内で構わないのでイメージすることが、将来の準備となるのです。
日本人は、とかく“お金のこと”にはうといものです。しかし、“うとい”ではすまされない時代になってきました。少子高齢化により、50年後には2人に1人は60歳以上になる現実と、平均寿命が90歳を超え、30年というセカンドライフ(第二の人生)をどう楽しく豊かに暮らせるのかは、みなさん誰もが抱える問題になっていくでしょう。年金制度の崩壊というように国も守ってはくれません。我が家の家計を把握し、将来の人生設計を想定し、今から準備していくことは自己防御にもつながります。
家づくりは、夢と現実との闘いです。現実を把握しなければ夢で終わってしまいます。そういう意味では、資金計画は現実という壁に当たる、避けては通れない最初の一歩とも言えます。決して、売り手に誘導され、無理をしてはいけません。