“ソフト壁”によって、親子の関係もソフトに

■イラスト2:タンスなどと天井の間に空間があるとなぜ倒れる?(画:天野彰)
この間仕切りのタンス地震が来ると上が中空だけに片方が持ち上がって回転し倒れてしまいます。(イラスト2参照)
そこでタンスの上に天井までぴったりの丈夫な箱をつくりそれを押し込んで、そこも新たな収納にするのです。これによってタンスは回転できず床と天井にしっくり固定されます。これこそ突っ張り棒ならぬツッパリ箱ですが、この日曜大工、家族にとっては命を救う大手柄となるのです。
さて今度はちょっと手を加えて、昼なお暗くLDKを塞ぐ子どもの部屋の間仕切り壁を思い切って壊し取り去り、LDKと子ども部屋を連結します。するとベランダまでの広く、明るいリビングになります。これでは子ども部屋がなくなってしまいます。そこで、ベランダ側から3畳ほどのところに敷居と天井までの鴨居をつくってそこを大きなガラス戸3枚ほどの引き戸で仕切ります。
その3畳に子どものベッドと机を置きます。リビングから見るとまるでサンルームのようなところが子ども部屋となります。しかも丸見えです。もちろんこれでは落ち着きません。そこでガラス戸の内側にレースのカーテンと遮光カーテンを2連取り付けます。

■イラスト3:3畳の子どもコーナーとリビングを “ソフト壁”で自在に区画(画:天野彰)
ガラス戸を閉めて遮光カーテンを閉めると、音を通さず、光を通しません。そうですこれは“壁”です。が、子どもは朝になれば学校に出かけます。ガラス戸とカーテンを開けます。すると子ども部屋を通してリビングは一体となり明るく風も通ります。これこそがまさしく“ソフト壁”なのです。この“壁”子どもは最初は閉めて勉強などしていますが、次第に慣れて、開けっ放しで宿題をやるようになるのです。この“ソフト壁”によって住まいもソフトになり、親子の関係もソフトになるのです。