“収めて出せる”「収出」が理想

■写真:角館商家安藤家のれんがの蔵(写真:天野彰)
安藤家のような商家では蔵座敷もあり、物と主人も保管される例もあります。いずれも土壁と漆喰で固められた蔵の屋根は方杖でを浮かし上げ、その通気で湿気対策をし、いざとなれば屋敷とその屋根は燃えても家財は助かるという考えなのです。
こうした住まい方から見ても収納は多ければ多いほどよいと言うものでもなさそうなのです。まさに適材適所、「おーい紙!」「おーいパンツ」などと言わないで済むよう、欲しいところにある収納がよいのです。こうしてみますと本当に収納がうまく配置されている家は少ないのです。ただ大きな納戸やクローゼットをつくってもその面積の割りに片付かなかったり、床から天井までをすべて収納にしても身長より上はガラガラで結局物に溢れるのです。
収納はこうした手もとの物さらにはそのストック、毎日使う物たまに使うものと遠ざけて配置するのです。物を雑多に押し込むだけではなく,欲しいときにすぐ出る!“収めて納める”「収納」ではなく、“収めて出せる”「収出」が理想なのです。

■イラスト:収納の頻度とその配置プラン(画:天野彰 )
収納は生活の「衣」・「食」・「住」・「遊」・「育」の用品と道具が、その間取りに合わせて欲しいときに、欲しいところに配置されていることが大切です。こうして今の家の「収納の間取り」を見てみるのです。その使用頻度と使用場所に合わせて収納がうまく自分を家族を包み込むように配置されているかどうかが大切です。