無料新規会員登録

掲載情報件数

完成事例 1404 件 | ハウスメーカー 22件 | 工務店 84件 |建築家 13 件 | 住宅展示場リノベーション

  1. HOMEHOME
  2. 住宅関連記事・ノウハウ TOP
  3. 設計のヒント
  4. 【耐震補強・匠の知恵】第一章・80年、100年先を見越して木を選ぶ

住宅関連記事・ノウハウ

耐震補強研究所株式会社 代表取締役 大津 紀一 【耐震補強・匠の知恵】第一章・80年、100年先を見越して木を選ぶ

【耐震補強・匠の知恵】第一章・80年、100年先を見越して木を選ぶ

 また木には顔もあります。
すごくいい顔をしている木もあれば、浮かない顔の木もあります。 家を建てていると、そんなさまざまな木にどうしても無理を言って釘を打たなければならない場合もあります。そういうときは、木目を読んで、ここだという場所を探します。そして、やさしくだましだまし打ってやるのです。
 木の立場にたって話かけているから、釘はきちんと効いてくれる。木が自分で力を発揮するのです。 木が生きている、という証拠です。

 現在の新築では、木造建築の骨組みを金具で固定することが建築基準法によって義務づけられています。ただし、木造建築の基本とは、木が構造を支え、金具はあくまで補強のためのもの。金具をつける理由とは、木が持ち前の強度をいかんなく発揮するためなのです。あくまでも木が主役で、金具は主ではないのです。

 柱や梁といった大事な部材を施工するときにも同じような問題があります。材木のときはまっすぐに見えても、木は生きているから、将来曲がったり、ねじれたりしてしまいます。木がわかる大工は、そういう変化を見越して家を建てるのです。それを見落としたり、無視して柱と梁を組むと、地震の揺れで接合部分が離脱して梁が落っこちてしまいかねないすき間ができてしまうからなのです。

 しかし、現在では、将来的に曲がったり、ねじれたりする木の経年変化を見落とした木造住宅が多数存在しています。
 こういった現場ができてしまうのは、私たち大工の世界の技術を継承していく力が弱ってきたからでしょう。

 ただ、大工の世界だけではない建築業界全体の問題も影を落としています。値段が安いことを売りに大量に受注して、ありきたりの技術で住宅を施工する業者は決して少ないわけではありません。そういう業者の現場では、大工もなるべく工期を短く、コストも抑えないといけない。そして、結果として木の長所を消しているような家を建てる。
だから、不都合が生じて、すぐに補修をしなければならなくなるのです。

 でも、きちんと建てられた木造建築というのは、しっかり維持していけば80年、100年持つのです。現にそういう家は日本にもたくさんあります。それは、その家を建てた大工さんが80年、100年先を見越して木を選び、しっかりした施工をしているからなのです。

 私も一人前の大工になったばかりの頃に建てた家のなかには、もう築35年になる家があります。そこに住んでいる方とは今でも年賀状のやりとりをしているのですが、「大津さんに建ててもらった家は、30年以上経ったいまでもびくともしません」と書いてよこしてくれます。
 これほどの大工冥利はありません。こういうふうに住んでいる方がいつまでも喜んでくれる家を建てることが、大工にとって最高の喜びなのです。

耐震補強研究所株式会社 代表取締役 大津 紀一耐震補強研究所株式会社 代表取締役 大津 紀一

耐震補強研究所株式会社 代表取締役 
大津 紀一

耐震補強研究所株式会社

 大工上がりの工務店経営者、耐震補強研究所株式会社の大津と申します。
 木造建築の世界は封建的で進歩も変化もないまま、親方の指導の元で修行しています。木造建築の施工一筋35年の筋金入り工務店経営者である私が、35年にわたる経験のなかから感じた疑問を解決するため、地震による倒壊を防ぐ金物《耐震補強三角火打金物》と、国土交通大臣認定、(財)日本建築防災協会・住宅等防災技術評価を取得、特許取得(特許第3569893号、特許第3673868号)を経て、木造住宅の耐震性を高める工法《耐震セイフティ工法》を完成させました。
 《耐震セイフティ工法》が、木造建築物にお住まいの方々の安全と財産を守ります。