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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 「わが家の時計」で「人生3度」家を建てる?

「わが家の時計」で「人生3度」家を建てる?

 そこでプランづくりで重要なポイントを二つお話しします。しかもこのポイントは同時に考えて実行するものなのです。その意味では家の建て主はこの“二つのポイント”だけを考え、家の構造や費用、さらには設備や材質のことなどとやかく考えないことです。もっと言えば敷地の形状や建築の法規や家相のことなどもくよくよ考えず、この“二つのポイント”によって生まれた「わが家のプラン」にそれらの条件を後ほど当て嵌めればいいのです。

 その“二つのポイント”とは
    「わが家の時計」?「間取りゲーム」?なのです。
 一体何のことかとお思いでしょうが、「わが家の時計」とはすなわち“家族の時計”であり、わが“人生の時計”と言ってもいいでしょう。この時計とは文字盤の頂点の12時が80で、真下の6時が40、さらに3時のところが20。9時のところが60です。そうです。一回りが平均80歳の“人の一生一回りの時計”なのです。この一回りでこれから何が起こるかをそれぞれの世代で考えるのです。

「わが家の時計」
■イラスト:「わが家の時計」(画:天野彰 )

 この文字盤によって今40歳の主婦が、これからわが身わが家族に何が起こるかをまず考えるのです。すると結婚して子どもが生まれ子育てに専念していた自分が、今子育てが終わりこれから半分以上もある長い人生をどう送るかを考えるのです。すると今まで忘れていたわが趣味あるいはしたいことを想い出し、さらにこの先、夫が定年して長い老後の生活となり、さらには夫に先立たれ一人で暮らすことになるやも知れません。この時計から今40歳の建て主の奥さんは「もう40!」どころか、この先の長い人生から見ればまだまだ始まったばかりの“ひよっこ”なのです。

 この時計は自身と家族が大きく3度変わっていることに気付くはずです。それこそ子育て優先の「保育期」、さらに子育て後の大人の自分自身の生活、すなわち家から外に向けた「社交期」、そして夫が定年して二人だけの、まさしく老いをいたわる「養老期」となるのです。なるほどこれでは「人生3度」家を建てなければなりません。

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表