住宅関連記事・ノウハウ
二世帯住宅を建てる前、建てた後での変化
1 二世帯住宅を建てる前、建てた後での変化
二世帯住宅において、親世帯・子世帯の生活時間帯・習慣の違い。そして生活臭など、いっしょに暮らしてはじめてわかるけど相手に言いにくいことに設計段階から配慮するのは当然のことです。また、計画時に高い関心を示すことと現実にできること、そして二世帯住宅に実際に住んでみると、計画時とはちょっと違った部分への関心が高まるようです。
二世帯住宅の検討時・計画時は、親世帯・子世帯という互いのプライバシー・生活習慣の違いに配慮して完全分離二世帯住宅を検討していても、実際にいっしょに住み始めると、親世帯・子世帯の“ほどよい距離感”を重視するようになることが、下記アンケート結果から見て取ることができました。以下、二世帯住宅を検討する際の参考になる調査結果が公開されました。二世帯住宅を建てる前に検討していること、実際に二世帯住宅に住んでからの感想を比較している調査となります。
LIXIL住宅研究所 フィアスホームカンパニー(東京都江東区)は3月27日、住まいの情報サイト「おうち*くらぶ」において、ミセス186人を対象に行った「二世帯住宅の暮らし方」に関するインターネット調査の結果第2弾を公表しています。186人の内訳は、単世帯が121人、すでに二世帯同居している人が65人。決して多いサンプル数ではありませんが、二世帯同居前・二世帯同居後のおおまかな心境変化を見て取ることができます。
LIXIL住宅研究所 フィアスホームカンパニー
こちら(外部リンク)
住まいの情報サイト おうち*くらぶ
こちら(外部リンク)
2 生活習慣の違い!住まいの安心・安全を重視
LIXIL住宅研究所 フィアスホームカンパニーによる「二世帯住宅の暮らし方」アンケートの結果">
家族のライフスタイルを重視した完全分離型二世帯住宅
LIXIL住宅研究所 フィアスホームカンパニーによる「二世帯住宅の暮らし方」アンケートの結果二世帯住宅で絶対に別々にしたい場所トップ3
- 第1位:「トイレ(単世帯18%・二世帯同居22%)」
- 第2位:「キッチン(単世帯17%・二世帯同居16%)」
- 第3位:「浴室(単世帯16%・二世帯同居15%)」
近畿大学 岩前 篤教授 2011年2月15日 建産協マンション省エネ改修提案セミナー
こちら住宅の断熱と健康について
トイレについては、家族の人数が増える二世帯住宅だからこそ別々にして、トイレ待ち時間のストレスを軽減したい心情が見て取れます。キッチンは、自分で自由に使える場所が欲しい!というごもっともな意見と、食事の時間帯が異なることといった、生活習慣の違いを重視したものといえそうです。
二世帯住宅にする場合、共有したい場所も調査結果
- 第1位:リビング(単世帯16%)・玄関(二世帯同居20%)
- 第2位:浴室(単世帯12%)・ダイニング(二世帯同居13%)
- 第3位:ダイニング(単世帯11%・キッチン(二世帯同居12%)
という結果になり、単世帯と二世帯同居では異なる結果になっています。このアンケート結果を見る限り、二世帯住宅にお住まいの方々にとってのリビングは【家族が集う大切な場所】と考えているようです。また、二世帯同居で共有したい場所第1位として挙げられた玄関は、子世代が共稼ぎなどで家を不在にしている時間が長いことを踏まえ、不在時の対応や子どもの見守りなど、住まいの安心・安全を重視している傾向が見受けられます。二世帯住宅は、単世帯住宅以上に家族の要望調整が難しいもの。親世帯・子世帯で当事者同士でお話しを進める方法もありますが、中立的な立場の住宅コンサルタントを上手に使って、話をまとめたほうがスムーズに進む場合もよくあります。
消費税増税まで、事実上のカウントダウンが始まった現在。2013年9月30日に訪れる事実上の増税前に建築請負契約を結ぶために、客観的な第三者をうまく使って話をまとめていくことも、家づくり計画段階から検討したほうが良いでしょう。
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