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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 もっとわかりやすい家づくりのコスト!~本質的な家づくり?!

もっとわかりやすい家づくりのコスト!~本質的な家づくり?!

 住まいづくりでの消費税増税については家づくり、建築の当事者や建て主方の実情や意見などをもっと丁寧に聴収し、また建て主や住宅供給者たちの猛烈な反対があってっも、と思うのですが・・・、どうもこのままずるずると8%から段階的に10%に移行してしまいそうな状況となりました。

 前々回でお話しした「消費税アップで建築コストがメタボ」のように建築費が肥大する危険性も現実化しそうなのです。消費税アップを軽減するための各種補助金やローン金利などの優遇処置がなされても、肝心の建築コストが肥大してしまってはどうにもならないのです。

 今こうした状況を建築家たちがあまり深刻に考えていないことも気になりますが、そこで改めて現代の住まいのコストパーフォーマンスを考えてみますと・・・、なんと建築本体のコスト、設備その他住設を除いた、基礎、土台、柱そして梁、さらに小屋組に屋根と外壁の仕上げ、そしてサッシや建具など家の躯体のコストは、なんと“建築総コストの2分の1にも満たない”ことが分かるのです。

 後は電気設備、給排水配管、さらには冷暖房そしてシステムキッチンや浴槽や造り付けの家具、その他各種設備機器が加わるのです。
すなわち総コスト3,000万円の家であれば、雨風を凌げる家の躯体はわずか1,500万円以下なのです。これを1坪(すなわち3.3m2)当たり30万円とすると、なんと!その他、設備機器家具などを加えさらに坪当たりの躯体コスト30万円が加わりこれに仮設や外構さらに諸経費が加わるとそのまま4,000万円の家、すなわち坪当たりなんと80万円の家となるのです。

 私は家の見積金額を査定するとき、このように何もかも含めての坪単価を考えないようにしているのです。こうした家の“余分な部分”を一切取り除いた肝心の部分(躯体)を試算し、そこに一般設備(トイレ・バスなど必要不可欠な設備)、に冷暖房設備さらに、システムキッチンや給湯システム床暖房などの付加仕様をチェックするのです。
加えて二重サッシや造り付けの家具や特殊な内装や外構などの提案をそれぞれ詳細に観て、段階的なコスト比較もするのです。
 ま、いわば躯体に対するトッピングのような見立てとするのです。
しかしこれはハウスメーカーなどの基準プランに付加される“オプション”仕様とは違うのです。あくまでそれぞれの価額と機能を見極めて総費用と照らし合わせるのです。

 このことはリフォーム提案でも同じことが言えるのです。
 つまり各工事別に見積もるのではなく、各部屋各部位ごとのリフォーム内容を表しその見積りをを各部に張り付けるのです。この総和が見積額となりその予算調整は各部ごとに仕様を落とし納得しながらさらに総額を出すのです。
 まさに図面にそれぞれを表現した“観”積り書にするのです。

住まいの各部費用を工事内容と照らして分解して観る
■イラスト:観て分かる見積書(画:天野彰)

 このことは同時に建て主やリフォームする人にそれぞれの価額の意味とその差について理解して決定を促すことができるのです。さらにそのそれぞれを合計した総額を納得して施工契約をするのです。
これなら互いのトラブルもなくなり、住む側も長年生活してからその本質を知ることになるのです。

 次回は「本質的な家づくり、シンプルで分かりやすいプラン提案!」です。

 ★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表