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建築家 天野 彰 “個”室で失われる家族と夫婦「時取り」と「場取り」~IT社会では「間」ではなく「場」

“個”室で失われる家族と夫婦「時取り」と「場取り」~IT社会では「間」ではなく「場」

 家を建てる時、「間取り集」などと誰が考えたか分からない既成のプランニングによって、人々の生活もまた定型化してしまったのではないかと思えてならないのです。またそれが原因で子どもたちの個室化となり、引きこもりや、PCでネット漬けになったとも言う?のです。
 さらに子どもたちが成長して出て行った後はその空いた子ども部屋に今度は夫か妻がさっさと移り住んで“夫婦の個室化”ともなるのです。確かに折角の子育ての住まいもあっと言う間に成長し、住まいはまた夫婦が「愉しむ場」?に変わるのです。もともと住まいは夫婦のもので、たまたまの子育てで、最初から夫婦二人の生きて行く「場」だったのです。
 こうして間取りは夫婦中心の家族の生活の「場」と考え、その「場」を配置するのが本来のプランニングなのです。

 その家族は勝手な「時」に、勝手な行動をする「場」で、時に一緒に行動もするのです。これは決して「部屋」の間取りではなく、むしろ「時空」の間取りなのです。すなわち「時取り」?と「場取り」で、住む人のすべての生活に対応するものです。これは原始から営々と続いた、あの間仕切りのない「洞穴の家」なのです。

洞穴の住まい
■イラスト1:創始からの洞穴の住まい(画:天野彰)

 そして現代は、家族の生活と人生にフレキシブルに順応するシンプルな家、そうです。あの間仕切りのない体育館のような二階まで吹き抜けのワンルームの家を想像すればよいのです。そこから改めて家族の成長と変化に合わせプランをつくって行けばいいのです。

体育館住宅
■イラスト2:変幻自在の吹き抜け「体育館住宅」(画:天野彰)

 ★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表