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建築家 天野 彰 親子がはっきり契約をしてこそ老いて安心の同居住宅となる?~同居は超高齢化に対処できるか?

親子がはっきり契約をしてこそ老いて安心の同居住宅となる?~同居は超高齢化に対処できるか?

 さて前回の親子ゲームの結果はいかがでしたか?できれば親も夫と妻、子側もまた夫婦で別々4人の結果が良いのです。そしてその行きついた同居のスタイルが4人の一番下の形態と考えるのです。ここはなあなあでなくクールに、「完全分離」となったら無理をせず完全分離の同居を選ぶのです。
 なんてことはありません。今の家を減築リフォームして縮め、余った部分を若い夫婦に貸すのです。
 ま、下宿かアパート併用住宅とするのです。
 資金は事業資金ローンで、何歳になっても土地や事業計画書があればできるのです。まさに究極の同居住宅で、家賃を相場より低めにして火急のときの通報や援助など多少の手助けを頼むのです。

 最近になってシェアハウスしかしここであきらめずに、取りあえず分離二世帯にして割り切って他人の夫婦と住むぐらいの感覚になればいいのです。これが同居がうまく行くコツなのです。実際に既に離れて家を持ち、同居の可能性もない人も、本当に子どもがいない夫婦にしてもこの分離二世帯または多世帯住宅にするのです。そうです!あの賃貸「契約同居」です。
デタッチドハウスなど新しい形の共同住宅もあります。あくまで親の母屋に併設した賃貸住宅であり、他人の親子が1、2階で同居したり、一軒の家をシェアするなど新しい家の形なのです。
 ところがこの「契約同居」には不思議な現象があり、互いの同居が契約ではっきりするため、なんと実の息子や娘夫婦が帰ってきて住みつく例も多いのです。

ペンションのような同居住宅 O様邸
■写真1:ペンションのような子側リビング O様邸(天野彰)

 もともと日本人には本質的(本能的か?)に親子が別々に住むことは不本意なことで、職業形態が変化したためにしかたないことで核家族化が進み、地方出身者にはいまだに出稼ぎ感覚もあり、実家がある人は勤め上げるとUターンか、奥さんの実家へのJターンなどと、まるで家族の“帰すう本能”があるようで、底辺には親子双方に同居の願望もあるのです。

 しかも現代は少子化で長男長女同士の夫婦も多く、夫婦双方で4人の老親を抱えることにもなりかねないのです。実際に子どもたちも老いた双方の親が各地に居て、いつ病や異変に倒れるか?果たしてその時医療や老人施設が思ったように受け入れてくれるか?などと不安をつのらせてもいるのです。
 超高齢化社会とは老いた親の問題だけではなく、その子たちの問題でもあるのです。まずは親が近くにいれば安心で、さらに子どもを預けられそうなことと、親の側も身内の“見守り”は現代社会においてはかけがえのない大きなセキュリティーが本音なのです。
そこで、わが子夫婦と同居するだけではなく、まったくの赤の他人と住む感覚創ることなのです。現代の若者たちが憧れる炉辺のペンションのような楽しい住まいを考えるのです。するとそのロビーに“客”である子どもたちは自然に寄って来て、しかも老いの生活資金の足しにもなるのです。そこに“オーナー”である親も一緒に暮らすのです。

 ここに子夫婦が住まなくても本当に他人の若い夫婦でもいいのです。まさに自分が経営するペンション、あるいはグループホームをつくって若い人たちと一緒に住むのです。このバリアを外した住まいこそがこれからを生き抜く“終の住み処”ともなるのです。
 さて、果たして今の家をそんなリフォームか、あるいは建て替えができるか・・・?  です。

暖炉のあるLDK K様邸 炉辺の居間 N様邸
■写真2:現代暖炉ののリビングK様邸  ■写真3:現代炉辺のN様邸(天野彰)

 ★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表