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建築家 天野 彰 住まいのトッピング?は後まわし? ~ 見積りの七不思議 安く建てるための秘策 その2

住まいのトッピング?は後まわし? ~ 見積りの七不思議 安く建てるための秘策 その2

 住まいを“完璧な設備込みの人体”などと例えようもありませんが、住まいを骨と空間(身?)と皮膚だけと考えて、トイレ、流し、風呂などの最少限の設備を加えて住まいと考えるのです。
前回もお話ししたように建物内部の間仕切りも江戸の裏長屋の親の“屏風の寝室”のようにこれも最低限のものとするのです。

 そうです。これこそが本来の家なのです。この家の見積り学を重視するのです。何はともあれこれが家の最低限の必要なのです。設計し家を建てる人たちもこのことをよく考えてまずはコストチェックをするのです。その家にふさわしい構造の種類、さらには地盤や地域性を考えた基礎、そして屋根や壁の素材と建具(サッシ)の配置。これだけです。これが地震に強くて安心で、風通しのよい住まいやすい家となるのです。
 まずはこれの最低限の見積りを出すのです。
この時基準となる仕上げ材や等級を決め、予算と必要に応じてその部所の質とグレードを決めるのです。将来を考えてメンテナンスしやすく長持ちする素材や二重サッシなど断熱性能を取りあえず選んでその価額差を記録するのです。これは最終価額を決める際にできるだけ採用したいものだからです。

兼好法師の「夏を旨としべし」の涼しい家の原点
 ■兼好法師の「夏を旨とする」家の原点(画:天野彰)

 さて、これで住まいの最低コストが決まるのです。これに採用したいシステムキッチンや造り付けの家具、内装仕上げや冷暖房設備や照明器具さらに外構工事などをそれぞれ段階的にコスト比較をするのです。
 ま、いわば家本体の躯体に、まるでトッピングのような見立てとするのです。
これは総予算に応じて採用するかランク付けするのです。まさしくトッピングですからまったく無ければ予算は“ゼロ”で、無くても家は建って住めるのです。しかもこのトッピングが、なんと家全体の半額近くになっている例も多いのです。

体育館住宅、大空間の家 M様邸
 ■左:2階床もない「体育館住宅」 ■右:吹き抜けとシンプルキッチンだけのワンルーム(天野彰)

 ★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表