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建築家 天野 彰 間取りを“溶かした”プランで老後に備える?~狭楽しく住む(3)

間取りを“溶かした”プランで老後に備える?~狭楽しく住む(3)

 狭いわが家を広くしたい! 今の2LDKを3LDKに広げたい!子どもが大きくなったとか、部屋を要求するようになったなどが原因でさらに1000万円以上も足して一部屋広い家を買ったり、倍もする家賃のアパートに引っ越したりするのです。これでは今度は「家計が狭苦しく」なってしまいます。
 これは大変と、郊外のそのまた郊外へ引っ越しするのです。なるほど家は割安で広くなりますが・・・、今度は通勤通学に往復3時間も4時間かかり、家族や友人との「交流が狭苦しく」なります。私はこれを「狭苦しさの三すくみ」と言い、都市に住む私たちはしょせんこの「苦」からは逃れられない運命なのです。そこで狭さは同じでも「苦」を取り去り「楽」にし、そして「楽しく」してしまうそれが「狭楽しさ」の発想なのです。

 この「狭楽しい家」の発想は立体、可変、さらに人生が三原則です。既存の間取りすなわち今の狭い家をそのままに収納家具で物を積み上げ立体的に広くし、高密度にすることです。その反対に人のスペースを極力広くするのです。
さらに既存の間取りに左右されることなく間仕切り壁を“溶かす”ように自在に動かして新たな間取りをつくることもできます。そして可動間仕切りや収納壁で区切って子どもたちにコーナーのような部屋を分け与えるのです。時には6畳を押入れを含めて3つ!のコーナーに仕切ることもできるのです。
 そして、この発想で、いずれ子どもたちが成長し出て行った後の生活を考えるのです。そのときこれらの収納間仕切りを取り払って老夫婦で広々と住むプランに戻すのです。まさに住まいは人生と共に生きるのです。

全ての間仕切りを取り去り自在プラン
 ■左:すべての間仕切りを取り去り可動の“収納ロボット”で自在プランに(画:天野彰)
 ■右上:6畳と押入れで3人の子どもコーナーをつくる
 ■右下:住まいと人の人世を長期的に見る

 ★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表