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建築家 天野 彰 バリアフリーを考えると、リハビリが重要と分かる?~これからの間取りを考える?

バリアフリーを考えると、リハビリが重要と分かる?~これからの間取りを考える?

 障がいのある人に対して都市や施設のバリアフリーと言う言葉が浸透しているようです。が、老いたらバリアフリーの家にすることはどうでしょう?
 年を取ったら徐々に段差や階段がきつくなってくる・・・、長年に渡ってそうしたバリアフリーの家づくりのお手伝いをして来て改めて思うことは、意外にも誰も老後の為にこうしたリフォームや家づくりをしようとしていないのです。
この先足腰が不自由になったらどうする?と考えはするようですが、いざ本当にリフォームや家づくりの設計となるとなぜかそんな話題すら出ないことが多いのです。

 確かに今家づくりをする人は健康で若々しく、まさか自分がそうなったときのことを真剣に考えられないからでしょう。そんなことからか収納やインテリアなどに関心が行って、収納、収納と物の始末や、素敵なキッチンやバスなどの選択に翻弄されてしまいます。
 実際に屋根裏や床下収納など老いたら危険で出し入れができそうもなくほとんどの人が入れっぱなしにしているのです。
  「その時が来たらエレベーターでも付けますか?」
 実は障がいのある人の家づくりと老いてから足腰が不自由になることとは訳が違うのです。実際に車いすの生活などは老いてなかなか一人ではできず介護が必要となるのです。ましてや認知症などの障害があるとさらに検知の必要となるのです。

 家づくりで問題はこうした老いてからのバリアフリーと同時に不自由にならないための少々のリハビリも必要となるのです。その中で最たることが「年寄りは一階に住む」と言う考えですが、最初から楽な平面で暮らしていることに比べ2階に住むか寝室くらいは2階にすることとで運動量が倍ほど違ってくるのです。わざわざ2階に住まずとも和室を小上がりにしたり、少々の段差のスキップフロアーにするだけでも足腰と意識のリハビリになるのです。

 老いたら2階に住む
■イラスト:老いたらあえて見晴らしが良くて静かな2階に住む(画:天野彰)

   「本当は二人で最後まで一緒に家に居たかったのですが・・・」
 最近多くの老夫婦のこんな言葉をよく聞きます。かく言うその連れもいずれはこの家を捨てて介護施設のお世話になるとも言うのです。最後まで夫婦一緒に居られる家こそこれからの家づくりやリフォームではないのでしょうか?

両側に手すりのゆっくりとした階段
■イラスト・写真(I様邸):安全で踊り場のあるUターン階段(画:天野彰)

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 ★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表