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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 どんな家がこれからの家となるのか?(4)

どんな家がこれからの家となるのか?(4)


―“洞穴の家”から「壁の家」・「傘の家」に―

 住まいの原点とは何か?を、改めて考えてみたいと思うのです。そう、私たち人類創始は洞穴に住み、そして狩猟の際は獲物を求めて木の葉っぱや獲物の皮でつくったパオのようなテントに住み、そして竪穴式の“現代の家”に住むようになったのです。

イラスト:わが国の「雨露と湿気対策の傘の家」(筆者画)
<イラスト:わが国の「雨露と湿気対策の傘の家」(筆者画)>

 以来島国のわが国では江戸の裏長屋の庶民の暮らしを見るように、現代とほぼ変わらない雨露を過ごすための柱と屋根だけのシンプルな「傘の家」となり、それは営々と続き、今日のような戸建住宅のカタチとなり、その反対に大陸に住む民族は寒さや敵襲、略奪に備え丸太や石やレンガを積み上げた「壁の家」をつくったのです。そこを定住の拠点として狩猟に出かけ、さらに街全体に城壁を造って種族民族を守るようになったのです。
 その後、安全な城壁の中で多層型の“穴倉の家”のような暮らしとなり、それは世界共通の集合住宅のカタチとなっているのです。

イラスト:「傘の家」と「壁の家」
<イラスト:「傘の家」と「壁の家」>

 一方で雨露をしのぐ「傘の家」はその名に示す通り、湿気を嫌ってさらに高床式となり、今日のわが国の住まいの原型となって今も世界唯一、裸足で住む家となり独自の住まいのカタチとなっているのです。
 特に高密度の都市に住むようになって江戸の裏長屋や、京都の中庭式の町家のカタチとなるのです。狭い江戸の裏長屋の家はわずか四畳半ながら家族のそれぞれの生活を守っていたのです。

イラスト:“熊さん八つぁん”の江戸の裏長屋の住まい資料
<イラスト:“熊さん八つぁん”の江戸の裏長屋の住まい資料>

 やがてわが国も都市の住まいは高層化され2LDKや3DKと呼ばれる公団住宅の時代となるのです。そのことでわが国の住まいの原点が失われることにもなるのです。

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表