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建築家 天野 彰 増築から減築の時代(4)~減築は高齢化社会の終の棲家

増築から減築の時代(4)~減築は高齢化社会の終の棲家


―減築は高齢化社会での暮らしの糧となる―

 FM仙台のエル・パーク仙台スタジオホールにて宅建協会主催の「家族が幸せになる家えらび」にて渡辺正行さん方とシンポジュ-ムをしてきました。その中で私が常々提唱する「減築」のお話をしました。が、「なぜ家を狭くしなければ…?」などの質問が多く出ました。

 私は「減築」とは家を単に小さくすることではなく、今の家を、今の生活を改めて見直すことで、その結果、無駄に使っていた部分や使われていない部屋などを見つけ撤去して切り詰め、さらに不要な間仕切りを取ることによって、生かされる部屋や空間が多く生まれ、意外にも今の家がかえって広くなることをお話しました。

 さらに二階など現在使われていない部分を取り除き減らして家を軽くすることで耐震強化ができ、さらに住まいがコンパクトになれば、その分耐震強化工事がしやすいことなどをお話しました。

イラスト1:減築して2LDKが二戸のイメージ断面図
<イラスト1:減築して2LDKが二戸のイメージ断面図>

 しかし何よりもこの先の高齢化の時代を考え、生活部分がすっきりコンパクトになれば動きやすく、老いの生活に有利となり、そのスペースをしっかり断熱して省エネルギーを考え、「減築」して余った部屋を下宿のようにして学生など若い人に貸し、もっと大々的にイラストのように2LDKほどのアパートにして、若い家族に貸して老いの生活の糧にすることも可能となるのです。

イラスト2:下を若い世代に貸し自分たちは風通しの良い2階で悠々自適
<イラスト2:下を若い世代に貸し自分たちは風通しの良い2階で悠々自適>

 何よりも老いて若い世代が同じ屋根の下に一緒に住んで居れば心強く、もしどちらかの容体が急変したり、災害時などいざとなったときも助かるのです。

写真1:右が母屋、左が2LDK上下2戸のM邸(筆者設計本木氏撮影)
<写真1:右が母屋、左が2LDK上下2戸のM邸(筆者設計本木氏撮影)>


 なお冒頭のFM東京クロノスの『家族が幸せになる家選び』セミナー(宅建協会主催)は東京2015年9月23日(水・祝)東京FM東京ホール、さらに26日(土)は神戸と、同じ渡辺正行さん方と開催の予定です。詳しくはFM東京クロノスのリンクをご覧ください。

「FM東京クロノス」はこちらから

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表