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建築家 天野 彰 「家相」はあるか?(4)~家族一体の「良相の家」をつくる!

「家相」はあるか?(4)~家族一体の「良相の家」をつくる!


―父親中心の「良相の家」ひまわりの家とは?―

 最近、家族とりわけ親子、夫婦に大きな異変が起きているような事件多い。各メディアが、競ってこれでもか、と言わんばかりに事件をクローズアップさせるせいなのか。家づくりに関わる建築家としては、どうも住まいの形やプランにも大きく影響を受けているように思えてならない。

 今日の家の形はほぼほぼスマートでモダンとなり、さらにプランも暮らしやすそうに思えるのですが・・・、なぜか家族のありようが気になるのです。なんとなく家族がよそよそしく本音の家ではないような、あるいはその家にムリムリ合わせているような・・・、そんな感さえするのです。
 確かに家族は世相や流行に敏感で大きく影響を受けるのでしょうが、それにしても余りも画一的で、家族に合っているような気がしないのです。確かに“家”さえ流行に合っていれば、世相に遅れを取ることもなく安心なのかも知れません。

 しかし本来の“家”とは“お家一大事”の“家”のことでもあり、“ファミリー”ことです。かつて子どもたちは小さなころからこの家の意識を持っていて、親に恥をかかさない、親が哀しむようなことをしない、などが子ども心にあり、それが自然に育ち、また子どもにそう思わせる規律もあったのです。そうした家づくりが親としての務めであり、覚悟でもあったはずです。だからこそ家族は目まぐるしい時代を今日まで生き抜いて来られたのです。
 そんな中で昔と唯一違うのは、現代の父親に“家長”と言う意識がないことかも知れません。そのため家族が締まらず、また夫たる父親自身の成長も疑わしいのです。そこでこの家相が説く、家長が家の中心のプランをあえて推し進め、さらにその中心の周りに家族や設備の配置を試みるのです。

イラスト:Tさんのぐるぐる回れる「ひまわりの家」プラン
<イラスト:Tさんのぐるぐる回れる「ひまわりの家」プラン>

写真:その外観写真写真(設計/天野 彰)
<写真:その外観写真写真(設計/天野 彰)>

 めったに家にいない父親の居場所を中心に構えると子どもも妻も接する機会が多くなり、家自体の風通しも家族の見通しがよくなるのです。それが「家相」の原点でもあるのです。
 イラストはそんな例のTさんの、父親を中心とした。家族一体の見通しの良い明るいまさしく「ひまわり」のようなプランです。

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表