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建築家 天野 彰 生かすか壊すか?(5)北も南もそして外観もない都市の家?

生かすか壊すか?(5)北も南もそして外観もない都市の家?


―壊すなら奇抜な発想で回転し、いざとなると地下に潜る家!―

 都市に建つ家々を改めて観てみますと、古来はもとより現代のモダンな家にしても、なんと発想はすべて地方に建つ農家と同じであることに気付きます。
 都市に集中した大名や商家さらには町人ともすべて「邸宅の発想」であることが分かります。考えようによっては自然住宅の考えでとても良いことなのですが・・・ひとたび火災が起こると大変なことになります。

 そんなことから何度も火災に見舞われた京都では、あの町家群の発想となったのです。まさしくそれこそタウンハウスで、かつ植栽とも言う中庭に面した自然住宅なのです。街道上の大店も隣家との間には隔壁を立て、さらに防火壁を突き出す「卯建の文化」まで生みだしたのです。(写真:うだち=うだつ=梲とも書く=街道に晴れて出られて「うだつが上がった」の語源ともいう)

写真1:四国脇町 街道のうだつ
<写真1:四国脇町 街道の梲(うだつ=卯建)>

 都市は人口集中で防火耐火建築の高層のマンション群の時代ともなったが、戸建の住まいは人気で相変わらず無防備な自然住宅のままです。
 そこで私は、外壁を耐火構造の擁壁にしてその内側は木造の中庭式自然住宅の“現代町家”そう、あの「セルフディフェンス・ハウス」をつくって来たのですが・・・、

イラスト1:四方擁壁中庭のセルフディフェンス・ハウス
<イラスト1:四方擁壁中庭のセルフディフェンス・ハウス>

 今、北も南も無く家相も気にしない。外観も無い?すなわち日差しや風向き対してくるくると回り、さらに地下に沈む?そんな家をイメージしているのです。
 台風が来たり、火災が発生したら地下に造られた強靭なポッドに沈み込む。題して「カルーセルハウス」(イラスト・写真)を本気でつくろうとしているのです。まさしく家はあっても建蔽率がない家、容積だけの家!なんと沈めばすべて庭となり広く、広い家ともなる。

イラスト2:浮き沈みそして回転する「カルーセルハウスイメージ」
<イラスト2:浮き沈みそして回転する「カルーセルハウスイメージ」>

 沈んだときに水が心配ですが、周りを丘のようにこんもりと高くすれば大丈夫。さらには地下にある+アルファの地下室にも連結し家財や重い本などを収納する。
 地上に現れたときは回転して日照は家中自在に得られ、納戸や倉庫などを天気の良い日に南に向ければ虫干しにもなる。広い庭で屋外パーティーも、キャンプもでき、ゴルフのバッティングも可能となる。まさしく私の人生のような、「浮き沈みカルーセル(回転)・ハウス」なのです。

写真2:敷地に穴だけが見える(中庭)
<写真2:敷地に穴だけが見える(中庭)>

写真3:地下部分模型
<写真3:地下部分模型>

写真4:2階まで出てくるくると回る
<写真4:2階まで出てくるくると回る>

次回は壊すか生かすか?「ハウジング・クリニック」の創設。

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表