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建築家 天野 彰 生きるためのリフォーム(8)老いたわが心身を支える家- 3 -

生きるためのリフォーム(8)老いたわが心身を支える家- 3 -

―ホームナーシングユニットのわが家の自立介護施設!?―

 最期まで家に居たい。
 これは誰もが願う人生末期の住まい願望なのです。ところが介護施設や老人ホームの幻想からか、あるいは介護制度の法整備のせいか?家にいれば「在宅」要介護度が上がれば「施設」と定まり、「在宅」は不安な一人暮らしとなるか家族の負担となり。たいまい払って介護施設に入ればこれまた労働力不足となってこれまた不安。
 頼みの特別養護施設はどこに行っても100人余の順番待ちと言う。まさしく命が続くか、番が来るかの気の遠くなるような現実なのです。まさしく双方が曖昧なままの老人対策なのです。

 科学技術が進みIT社会のわりにこの大問題を解決しないままでいるのです。確かに老後の生活は人様々で、家族状況更には経済状況によって大きく変わってくるものです。何よりも本人の自覚そのものによって大きく変わってきます。まさしく自身で老後準備をしていたかどうかに尽きると言えるのです。

 すでに同居すれば安心の神話も老人ホームの安らぎも他力の頼りは当てにならない時代となり、若者のも労働力も不足の時代となっているのです。
 家を建てる時、リフォームをするときなぜこうした事態を予測できなかったのだろうかと思うことしだいなのです。

 そこで前回同様、現実を見つめ、何よりわが身を鍛え、人の世話にならないよう覚悟することがまず第一なのですが、その想定される心身の可能性を考えて対処することなのです。
 まさしく「生きていくための空間づくり」となるのです。私はこれをさなぎの家、あるいは繭の家と説き、「一人だけの家」を提案するのです。と、大袈裟ですが、なんてことはありません。

 その生活こそ、あの「トイレは自分でしたい!」なのです。前回のあの腰をずらして便座に行く「ベンチ式トイレ」の発想から、今度は「トイレの中のベッドルーム!」の発想なのです。それこそ本コラムでも何度も紹介して参りました「ホームナーシングユニット」です。なんてことはありません今まで市販もされていた介護者が操る「トランスファー」なのですが、私の考えはそれを人に頼らずわが身で操作し、部屋の中を裸のままベッドからトイレさらには浴槽そして車いすの乗り降りまで自在に動き回れるものです。(イラスト:写真)

イラスト1:自らトイレや浴槽まで自在に動く(画:天野 彰)
<イラスト1:自らトイレや浴槽まで自在に動く(画:天野 彰)>

(左)写真1:ホームナーシングユニット1号機(ビッグサイトにて)(右)写真2:2号機「アースウォーク」を試乗する筆者:天野 彰 (アスラック共:ビッグサイト)
<(左)写真1:ホームナーシングユニット1号機(ビッグサイトにて)>
<(右)写真2:2号機「アースウォーク」を試乗する筆者:天野 彰 (アスラック共:ビッグサイト)>

 これこそ誰もが望む「介護のプライバシィを守る」ことなのです。私はこれを10年以上研究し試作し、そして今もなお開発しているのです。

 次回からはいよいよ「減築」の極意「減築はわが身そして国家を救う」です。

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表