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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 子育て上手の家(3)想像力溢れる狭い子ども部屋!

―今の間取りを“溶かし”子ども部屋と納戸をつくる?―

○今回のポイント 1 家が狭いと感じたら、間取りだけでなく住まい方も見直す
○今回のポイント 2 タンスなどの家具で間仕切り壁を作れば、予算“0”で家の間取りを変えられる

 2LDKのマンションは狭いと広い3LDKへと、今住む近くのマンションに移ろうとすると…、なんとたった6畳の一部屋を一つ増やすだけで一千万円以上もの出費が加算!なんと家は広くなったが・・・家庭経済がその分“狭く”なり。これは大変と郊外のそのまた郊外のマンションに移ろうとすると価額はそこそこであっても、今度は通勤や通学に時間がかかり家族や友人との時間、すなわち社交が“狭く”なります。

 これを私は都市に住む以上絶対に逃れられない「狭さの三すくみ」と言っているのです。

まず2LDKの家で6畳が親2人、あとの6畳に子1人の部屋は不公平?!

ならばと、今の家や住まい方を身直してみましょう。なんと狭い!狭苦しそうです。二つある部屋に大の大人がタンスや整理棚などとともに重なり合うように寝て、隣の一部屋は子どもが勉強机?を置いて、広々と「大の字」になって寝ているのです。

 なんとこれは不公平です。親たちは当然もっとゆったりした寝室やクローゼットが欲しくなります。しかしよく見ると2LDKの狭さが悪いのではなく、住まい方が悪いことが分かります。

イラスト1:今の2LDKの住まい方は親子不公平!タンス類の新しい壁で納戸と子ども部屋?をつくる(画:天野彰)
<イラスト1:今の2LDKの住まい方は親子不公平!タンス類の新しい壁で納戸と子ども部屋?をつくる(画:天野彰)>

予算“0”で今の2LDKを3LDKの間取りにする???

 そうです。冒頭にお話ししたように、今の住まいの間仕切りを“溶かして”しまうのです。溶かすとは大げさですが、今の間取りを無視して自分たちが住まいやすいようにするのです。
 まず狭い6畳のタンス類に目を向けましょう。タンスの引き出しなど下の方の引き出しはベッドが邪魔して開けられません。そこで、今の子ども部屋に置かせてもらうのです。それもただ置くだけではなく、ちゃんとした子ども部屋をつくってあげるのです。

 まず机を窓際にきっちり置き、そこにベッドを置きます。今までのタンスや整理ダンスなどをベッド側に背をむけて並べます。天井までの隙間にはきっちりと日曜大工で造った箱などを噛まして地震などで倒れないようにします。

イラスト2(イメージ):6畳の子供部屋を納戸と子ども部屋?に(画:天野彰)
<イラスト2:6畳の子供部屋を納戸と子ども部屋?に(画:天野彰)>

 そうです。今までの寝室の家具などで新しい“間仕切りの壁”をつくるのです。ここは子どもの通り道でありながら、住まいの小さな納戸となり、ラックなどを加えればクローゼットともなって、今までの狭い寝室は広く、新聞雑誌や物などの保管もできてLDKも広々とするのです。

 一方の子どもの側はタンスの背に自由にポスターを貼ったり、ペナントなどが飾れる“展示壁”になるのです。そう、これで子どものプライベートなコーナーの完成です。当の子どもは今までの奔放な6畳が狭くなったどころかかえって落ち着き、「操縦席みたい!」と大はしゃぎです。

 では、次回は7月23日ごろに、子育て上手の家(4) LDKを広く、夜は一部を子ども部屋に???

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表