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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 子育て上手の家(5)家事の姿を見せる家庭?

―子どもに働く親の姿を見せることは重要?―

○今回のポイント 1 「ママデスク」で母親が働く姿を見せる
○今回のポイント 2 工夫次第でリビングダイニングを家事室に
○今回のポイント 3 アイランドキッチンは家族の団らんを生む

 以前、リビングに「オヤジデスク」をつくり、勉強したり書き物をする父親の姿を見せることは子どもの教育にはとても重要なことだとお話しました。

 今回は家庭で母親が働く姿を見せることをお話します。題して、「ママデスク」
そうです。憩いくつろぐ住まいは同時に親の働く場所でもあるのです。住まいのどこかに家事室があるのではなくLDKが全部、いや住まい全体が家事室にするのです!

「オヤジデスク」の向こうを張って「ママデスク」

 ご存じ本棚サイズの奥行きの収納に開閉式のテーブルを供え、ライティングビューロウのような書斎をつくる。まさしくオヤジの居場所「オヤジデスク」です。(7月2日付)家庭で親の姿勢を見せることは子どもにとって大きな思い出となるようです。

 では母親の姿はどうでしょう?やはり台所で働く母の姿、洗濯をする姿。家中を掃除する姿と、どこにいても働く姿のはずなのですが・・・、実はこうした母親の姿を見られるのは子どもが幼稚園に行く前までの幼いころの記憶となります。なぜなら大方の母親は子どもたちを学校などに送り出した後に家事に専念するからです。

 そこで、リビングのか片隅に「オヤジデスク」ならぬ「ママデスク」をつくり、テーブルをおもむろに開けて、母親が日記を書いたり家計簿を付けたり、時にはミシンかけなどをするなどあえて“創作”の姿を見せるのです。

父親と母親が二人並んでテーブルに向っている姿などなんとも微笑ましいものではないでしょうか。

イラスト:オヤジデスクならぬ「ママデスク」 (画:天野彰)
<イラスト:オヤジデスクならぬ「ママデスク」 (画:天野彰)>

リビングのソファーがアイロン台に変身?

 料理はもとより、リビングで子どもたちと団らんしながら、テレビを見ながらも洗濯物を畳んだりするのです。すると子どもたちは母親の働く姿を見るどころか作業に参加して来るようにもなるのです。イラストのようにリビングのソファーセットのいすやテーブルをすべて箱にし、中を家事などの道具の収納とし、ふたを開ければアイロン台となるなど、リビングダイニングにある食卓そのものが家事室とするのです。

イラスト:LDKのソファーセットがアイロン台に(画:天野彰)
<イラスト:LDKのソファーセットがアイロン台に(画:天野彰)>

お料理教室のようなアイランドキッチンがいい!

 そうです。キッチンもただ母親の背中を見ているのではなく、写真のようにLDKの真ん中に大きなテーブルタイプのアイランドキッチンにすると周りから調理が見えるだけではなく手伝いやすく団らんも生まれるのです。

写真:LDKの真ん中のアイランドキッチン(I邸)(写真:天野彰)
<写真:LDKの真ん中のアイランドキッチン(I邸)(写真:天野彰)>

 もちろんこうしたオープンキッチンは友達やパーティーの時など本領を発揮でき、夫婦にとっても仲良しキッチンまさに「炉辺」になるのです。

では、夫婦の炉辺が出たところで…、次回は改めて「夫婦の家づくり」についてお話ししたいと思います。

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表