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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 「家のチカラ」(1)住まいによって社会が変わる?!

―今あなたはどんな家に住んでいますか?これはまさしく「家相」でもなく。占いでもなく、その家によってあなたの人生あるいは健康、性格までも変わってしまうとしたら驚くはずです。しかも現代はその家によって街が変わり都市が変わり。さらに社会までもが変わろうとしています。―

○今回のポイント 1 家は、家族人生を育む場所からモノ化している
○今回のポイント 2 子どもが巣立った後、減築や一部を人に貸すなど、将来も含め考えましょう。

今「100歳までボケない家づくり」などと言うテーマでこれからの時代の家づくりについての本を書いています。
その過程で改めて痛烈に感じることは、今までの家づくりがまるで一個いくらと言う感覚で建てられ?買われていることです。呼び名こそ一戸ですが、マンションともなると、つくる方も売る方もそして買う方も一ついくら感覚で時には投機目的の売買や、賃貸はもとより今や民泊用の家とまで成り下がっているのです。

「食う寝るところ住むところ」と常々述べている通り、家は住むためのもの家族人生を育むところのはずでした。しかしその家に今や家族はいなくなり、さらには夫婦さえもいなく、老いた年寄りが一人ポツンと住み、ついには空き家となりそして徐々に住宅街は暗く歯抜けとなり街は活気を失いつつあるのです。

しかし気になるのはそのスピードが急激に早まっていることです。このことこそ我が国の高齢化のスピードとほぼリンクしているのですが・・・、それをさらに煽るのがマンション業者や住宅会社の焦りです。加えて外国資本の投機物件となり、古いアパートまでが民泊用として買い漁られ、住まいはさらにモノ化しているのです。
しかし住みやすい住宅地は今やゴーストタウン化し、その家々は老朽化して手を加えるチャンスにも恵まれないのです。このことが私の「狭“楽”しく住む」「二世帯“含み”住宅」やさらには「契約同居」そして「減築」の提案ともなったのです。

このコラムでも何度も取り上げ来た夫婦だけの「広すぎる家」となること、都市が拡散し都心部が歯抜けの過疎地化することを想定した提案、いや私の叫びだったのです。
どうせ子どもたちはアッと言う間に育って出て行き、老いて身に余る大きな家、郊外の遠い家となることを防ぎ、今の2LDKを最大限に“狭楽しく”、有効に使う。どうせ広く建てるならいずれ二階を人に貸すことができ、願わくば子ども夫婦が帰って来られる“二世帯含み”プランの家とするなどなど。

さらには広すぎる家を建ててしまったなら“減築”し、子夫婦ならぬ他人の若い家族と一緒に住む“賃貸同居”とし、老いて経済と火急の備えとすることなどです。

こうして家の建て方、住まい方。さらにはリフォームのしようによっては、わが人生、さらには社会をも変えることができると思うのです。

狭楽しく住む(表紙画真鍋博氏:筆者 天野彰) /イラスト:二世帯含みプラン
<狭楽しく住む(表紙画真鍋博氏・筆者 天野彰) /イラスト:二世帯含みプラン>

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★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回は「家のチカラは住む人の人格まで変える?」です。お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表