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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 「家のチカラ」(2)住まいによって人格が変わる?!

―住まいによってあなたの性格や人格まで変わってしまう?!―

○今回のポイント 1 家づくりは家族で検討することが重要
○今回のポイント 2 現状の不満点を家族で話し合い解決することが、希望を持った家づくりに繋がる

住まいによって性格や人格が変わると言ったら驚きになると思いますが・・・、
残念ながら私が数多くお手伝いしてきた家づくりやリフォーム、さらには住まいのアンケート調査などによって本当にそのように思える事実が多いことが分かるのです。

私ども建築家による「壊すべきか生かすべきかあなたの住まい」なる調査のアンケートで、一度わが家を見て欲しいとの呼びかけの書き込みに誘われ訪問したことがあります。

 すると、家の中から
  「何のご用?」
とばかりの怪訝な様子の奥さん。聞けば住まいのことなどを主人が考えるはずがないと言う???ただただ唖然とする私たちのとろにちょうどご主人が帰って来られ、いきなり、
「いかがですか?壊した方がいいでしょう?」「建て替えた方がいいでしょう?」
などとご主人。
「はあ?」
とキョトンとする奥さん。

その後、ご夫婦二人のお話しを聞いてみると住まいのことなど今まで互いに話し合ったことなどないと言う。まさか主人がそんな相談をするなど、夢にも考えたことがないとも言う。一方的なご主人の相談であったことが判明。

家づくりは家族で検討することが重要

しかしこのようなことはこの夫婦に限らず、住まいに関してはこうした例が多いのです。特に夫婦どちらかが一方的に問合せをしてくる例は多いのです。
しかしこのことがきっかけで、奥さんは子どもたちのために部屋を与えようと増築を考えていたらしく、夫はさらに先々のことを考えて二世帯住宅への建て替えを考えていたと言う。

こうして夫婦改めて増築にするか(生かすか)、建て替えにするか(壊すか)を考えることになったのです。
最初は眉をひそめるばかりの奥さんも次第にご主人の話にうなずくようになり、夫も「お前は黙っていろ」とばかりの態度から、「お前はどう思う?」などと、奥さんが思わず夫の顔を見るほどの変わりよう。

こんなことから結局夫婦総意の上「二世帯“含み”住宅」(前回の二世帯含みプラン参照)の建て替えとなったのです。
子どもたちはそれぞれに広い部屋を得られ、夫婦は将来二世帯か賃貸アパートとして収入も見込める新築計画となり大満足。

家族で話し合い進めることで、希望を持った家づくりに繋がる

こうして念願の家が建ち、一年ほどして訪問すると、眉間に皺ばかり寄せていた奥さんは見違えるほどにこやかで明るくなり・・・、
「しかめ面ばかりの主人がまるで人が変わったようだわ」と。

なるほど。希望を持った将来のある家づくりは人の心を和ませるのです。

「二世帯含み住宅」のO邸外観(設計:アトリエ・フォア・エイ 天野彰人)
<「二世帯含み住宅」のO邸外観(設計:アトリエ・フォア・エイ 天野彰人)>

次回は住まいによって人生をも変える?!です。

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★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表