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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 収納は難しい?(3) 玄関と寝室のウォークインクロゼット

―「家の中にポケット収納を!」とは物との合理的な共存法なのですが、なんとわが国の住まいは古来これを伝統的に実践していたのです。まさしく季節の模様替えや行事ごとに出して使い、またそれらを仕舞うのです。―

○今回のポイント 1 すっきり収納のコツは、家の中に持ち込まず玄関やキッチン回りへ収納する
○今回のポイント 2 季節ごとで必要なものを出し入れする日本の収納

収納は、玄関とキッチン回りがポイント

すっきりした生活を守る収納の第一のコツは、まず家の中に持ち込まないことです。まさしく庭先の納屋や蔵です。まさしく現代の玄関先のシューズ・クロ-ゼットであり、台所のキッチンパントリーpantryや、家事のためのユーティリティー utility roomだったのです。

写真1:玄関のシューズ・クローゼット(設計:天野彰)
<写真1:玄関のシューズ・クローゼット(設計:天野彰)>

さらにあの柱と屋根だけの開放的な家の中にも厳重な壁の部屋があったのです。それが納戸であり塗籠なのです。ここだけは木舞壁で塗って固めまさしく「塗籠」なのです。これが住まいの中で大切な物をしまう納戸であり、そこが主人の寝床でもあったのです。まさしく現代の寝室にあるウォーキングクロ-ゼットで大切なものなどをしまうのです。

夫婦寝室のウォーキング・クローゼット(画・設計:天野彰)
<夫婦寝室のウォーキング・クローゼット(画・設計:天野彰)>

住まいの収納は季節ごとに仕舞う=「ポケット収納」!

ところで“しまう”とは「仕舞う」、なんと「仕」分けて「舞う」、なんと美しい言葉なのでしょう。私は住まうとは住んで美しく「舞う」すなわち「住舞う」ことだとも解釈しているのです。

なんとそれこそがあの納戸、名こそ違い現代のウォークインクロゼットであり、季節ごとに仕「舞う」のです。これが住まいの「ポケット収納」です。

次回は使いにくい「押入れ」の改造についてお話しします。

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★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表