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住宅関連記事・ノウハウ

住生活コンサルタント 早坂淳一 ネクスト・アイズ株式会社新成長戦略にうたわれた、環境省「環境コンシェルジュ」の創設

<新成長戦略にうたわれた、環境省「環境コンシェルジュ」の創設~住宅時事>

今年の猛暑は、私のみならず自分の家族も熱中症で倒れるほどの猛暑でした。
もともと寒い地方から東京に家族と赴任しただけに、想像もできないこの暑さ。

夏の月あたり電気代は私の家計史上、過去最高記録のとんでもない金額になりましたが、
実際のところ家庭のエネルギー消費に占める冷房の割合はどのくらいでしょう?

一般的な家庭を例に挙げると、正解は2%程度。
ただし、「平成20年度版環境/循環型社会白書」によると、多くの人は3割ぐらいだと
思っているそうです。このように家庭の省エネ対策は誤解が多く、適切な行動が
取られていないという問題があります。

工場など産業部門の温暖化ガス排出量は90年比でほぼ横ばいなのに対し、家庭部門では
2008年度実績で34.7%増。環境省は、2020年までにCO2を25%削減(90年比)するためには
「家庭分野からの排出量を2008年比で5割以上削減することが必要」としています。
そこで、環境省は来年度から「環境コンシェルジュ」の創設を計画しました。

環境省:環境経済成長ビジョン重点プロジェクト(pdf)
http://www.env.go.jp/guide/info/eeg-vision/attach/projects.pdf
この資料の14ページに「環境コンシェルジュ」の記載があります。

「環境コンシェルジュ」とは、各家庭のCO2排出量を用途別に診断し、省エネ行動を指導する人。
まず、各家庭に上がって住民に「1日にテレビを何時間見ていますか」といった
アンケートを取ることで、CO2の排出源とその量を擬似的に「見える化」。
指導する「省エネ行動」は、生活パターンの見直しはもちろん、エコリフォーム、
省エネ家電への買い換え、太陽光発電システムの導入などを含みます。

この制度のひな形は、兵庫県が2008年秋から2009年春にかけて100件の家庭に対し行った
「うちエコ診断」を全国展開するもの。
「環境コンシェルジュ」になるには都道府県「地域地球温暖化防止活動推進センター」で
2~3日間の研修を受ける必要があります。
「環境コンシェルジュ」研修の受講者は、街の電器店や電力・ガス会社、リフォーム業者などを想定。
もちろん、この研修では温暖化の知識だけではなく、中立性やトラブル対処について教える方針とのこと。
密室で不正なことが行われないよう、コンシェルジュが2人一組で診断することも検討しているそうです。

エコ家電買い換えやエコカー買い換えは、住宅新築のタイミングにあわせると月々の光熱費の
削減と「見える化」が進みます。
また、多様なライフスタイルに沿った実効性ある省エネ対策は、単に「内窓」を
つける程度の省エネ対策ではなく、個々の家庭の事情に合わせたアドバイスが不可欠。
でも、街の電器店や電力・ガス会社、リフォーム業者が省エネ家電の買い換えやエコリフォームを
促したいという思惑が見えた瞬間に、買う側は興ざめしてしまいます。
その思惑を見せずに「環境コンシェルジュ」の中立性や信頼性をどう担保できるか。
また、家づくり・リフォームの相談をするにあたり、全国で1万人程度を予定している
「環境コンシェルジュ」を探すのも選択のひとつになるかもしれません。

その根拠として、市場変化・法制度の変化に対応しきれない住宅業者の倒産、廃業が進んで
いることがあります。
09年度のデータでは、1年間の全国平均で約15社に1社の割合で住宅業者が倒産・廃業に
追い込まれており、零細業者中心に市場淘汰が進んでいることが推測されます。
全国平均でこうですから、酷い地方では10社に1社の割合なのでしょう。

これから家を建てる、住まいを買う、土地を買うとき、その物件の取り扱いをする会社の
与信を取る(過去3期分の決算書)ことができれば良いのかもしれませんが、
たとえば法制度の変化や、「環境コンシェルジュ」などの公的資格制度への対応を
見据えながら施工業者の検討を進めることも、とても大切なことなのです。

もちろん、業者選定をはじめ、家づくり、リフォームで困っていること、不安なこと。

何でもお気軽にご相談ください。

住生活コンサルタント 早坂淳一住生活コンサルタント 早坂淳一

住生活コンサルタント 
早坂淳一
ネクスト・アイズ株式会社

大手百貨店にてクレジットカード事業の立ち上げやポイントカードシステムの運用、全店販促支援システムの運用、売場リニューアルブロジェクトなど、新規事業を中心とした業務に従事。 その後、携帯キャリア店舗改善プロジェクトや不登校児童・生徒活動支援プロジェクト、工務店支援プロジェクトに従事したのち、工務店にて営業を経験し、現在は第三者機関ネクスト・アイズにて、住宅コンサルタントとして活躍中。