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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 夫婦の家(3)「住まいは子育てではなく“夫婦”育て?」

―意外にも夫婦のための住まいは少ない?のです!―

○今回のポイント 1 巣立つ子供ではなく、夫婦の時間を大切にした家づくりを考える
○今回のポイント 2 夫婦のための住まいはLDKを拡張すること

住まいはいったい誰のものでしょう?

実際には新旧合わせいまだに子育て優先のような住まいが多い。マンションや建売住宅など判で押したような2LDKや3LDKのプランとなるのです。

もともと日本の家とは「家」でまさしく名実ともに「お家」で、家族の居る場の象徴、先祖を崇めともに生き、そして子孫繁栄の為のものなのです。したがって・・・、“夫婦を育み”老いをいたわる場、すなわち寝戸(いへ)=「いえ」とも解釈できるのです。
近代建築ではフランスの建築家ル・コルビジェが、住まいは「住むための機械」とまで言ってのけるほど!今の家は2LDKや3LDKなどの呼称のものとなったのでしょうか?

しかし肝心なことは個室の2や3の数ではなく、LDKのリビングダイニングとキッチンが最優先なのです!家族とともに憩い遊び、料理を楽しむことが一番で、トイレやシャワーなどの水回りや収納の機能も優先されるべきなのです。
かつての「家」は格式と精神性が優先され、主婦の生活機能などは二の次で、夫婦の生活や子育てさえ見えて来なかったのです。それが近年急激に子育て優先の家となり、壁できっちり囲まれた「子ども部屋」も増えて、細かい間取りの家となったのです。しかし子どもはあっと言う間に育って出て行き、夫婦はたちまち方向性を失ったかのようになりポツンと寂しく残るのです。子どものためにと頑張った親にすれば失望も大きく、改めて今までの夫婦の時間とは何だったのかと恨まれるのです。

「子育て」ではなく「夫婦の家」をプラニングする

これから家を建てる人やリフォームをする人は、「子育て定型」のプランから放れ、人に任せるのではなく、わが夫婦だけの生活スタイルや、これから先の長い暮らしを想像して、オリジナルなプランニングをすることです。その一つがリビングを“学習塾”にするのです。子どもたちはすぐに育って出て行くことを想定して、夫婦2人だけの生活になったときのためのリビングダイニングにするのです。

会社人間だった夫も突如、毎日家に居るようになり、夫婦が朝から晩まで顔をつき合わせて暮らすことなど、お互いが慣れません。そこで一念発起、今まで子育て優先のような子ども部屋を思い切って縮め、LDKを大きくしそこに大きなテーブルを置くのです。そう、これが私が常に提案しているジャンボテーブルです。

お馴染み「ジャンボテーブル」とそのプラン(画:天野彰)
<お馴染み「ジャンボテーブル」とそのプラン / わが家は「ステーキハウス」(画・設計:天野彰)>

このテーブルの端には流しやレンジも付け、料理教室のようにするのです。写真と図はわが家のLDKのリフォーム例ですが、まさにステーキハウスです。ここで友達や近所の人たちと一緒に料理や菓子を作ったり、花や陶芸などいろいろなことを教え合い、得意とする絵や習字など近所の子どもたちに教えるのです。夫も英会話や経理などのキャリアを活かし塾も開設?するです。まさにわが家を学習塾にし、ここで子どもも一緒に勉強し、さらに夫婦が生涯働ける“職場”にするのです!

次回は「仲良し夫婦の家」のお話しです。

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★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表