住宅関連記事・ノウハウ
徹底解説!真夏の快適生活を作り出す方法
1 スーパークルービズ
5月1日から環境省が実施しているスーパークルービズ日本一暑い町をPRしてきた埼玉県熊谷市では、市が販売するあつべえTシャツに限って職員の着用を許可しているそうです。
埼玉県熊谷市と同じくらい暑い岐阜県多治見市ではポロシャツ、チノパン、スニーカーが最も軽装との判断。Tシャツやポロシャツを着た市職員がスーツ姿の市民に対応することも、これから普通の風景になりそうですが、一方では今年の夏以降、Tシャツやステテコ・女子テコ(ジョシテコ)に代表される、主に日本人男性の日常に密着してきたステテコが高いデザイン性を兼ね備えたリラクシングウェアやレギンス感覚の外出着として定着してくることは間違いないなさそうです。スーパークールビズの発端はいまだに収束が読めない福島第一原発事故と、浜岡原発の停止にあることは読者のみなさまも異論はないかと思いますが、これからの家づくり、リフォームも、古くは鎌倉時代末期、徒然草 第五十五段にて吉田兼好が述べた家の作りやうは、夏をむねとすべしになってくることは間違いないと考えています。
現在は、当然のことながら断熱技術や空調制御技術も雲泥の差があります。その結果が、夏場エアコンの生活に慣れきった私たち。エアコンの設定温度を下げてエネルギーをたくさん使うほど、快適性が高まると思い込むことになりました。震災を経て夏場の電力消費が逼迫している現在。エアコンなどの対流冷房によって室内空気を冷やすより自然通風を上手に使って室内条件を追求していくほうが、より高い快適性を実現しつつエネルギー使用量も大幅に削減できる可能性を持つことがわかってきました。
2 日光遮蔽と扇風機なども活用した自然通風の利活用・スマートハウス
代表的な方法が、つる植物を上手に使った窓まわりの日光遮蔽と扇風機なども活用した自然通風の利活用。そして、節電を目的に室内の蛍光灯を減らすことが真夏の電気ヒーターを減らすことにもになっているのです。
もうひとつは、最先端の住宅エネルギー制御技術であるスマートハウス
いままで研究されていたスマートハウスの開発目的は、エネルギーの有効利用が大きな目的でした。ただし、スマートハウスのもうひとつの側面は、停電などの不足の事態に陥ったときでも安心して生活できるようにエネルギーが自給できる点。各社のスマートハウス開発のキーポイントも、エネルギーの有効活用からエネルギー自給に移りつつあります。
言い方を変えると、自然エネルギーをできるだけたくさん使ったほうがエコにはなりますが、住宅で使うすべてのエネルギーを自然エネルギーでまかなおうとすれば、必ず無駄が生じます。この自然エネルギー特有の不安定さを解消して安定してエネルギーを使えるようにするのがいままでのスマートハウスの考え方でしたが、これからは窓まわりの日光遮蔽と自然通風に代表される省エネと、スマートハウスに代表される適切に制御された自然エネルギーのベストミックスが、これから訪れる真夏の快適なくらしを作り出していく主流の方法になってくるものと考えています。
そんなことをふまえて是非お家づくりの参考にしてみてください。
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