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住生活情報マガジン 余はく 知るほどに広がる月見の楽しみ ~この秋、和を愛でる

知るほどに広がる月見の楽しみ ~この秋、和を愛でる

 月見の楽しみ方は、その国それぞれ。日本には様々な月を愛でる習慣があります。
 今回は、文筆家。うつわ・ことば・絵の作家でもある、広田 千悦子さんにお話をうかがいましたました。
名前やかたち、歴史などから楽しむ月見

 月にプラスのイメージを持つ民族はあまりいないと、広田千悦子さんは話します。「狼男やドラキュラなど、欧米では月をちょっと不気味な存在として描くことが多いのに対し、日本ではかぐや姫伝説など、月と聞いただけで心が潤うような感じですよね」
 そのためか、日本語には月に関係する言葉が豊富です。曇って見えない月を「無月」、雨の中ほのかに月の明るさを感じるのを「雨月」等々。見えない月にまで名前をつけるところに、物事を様々な角度から読み取ろうとする日本人の気質があらわれているといえそうです。「現代ではお月見というと十五夜か十三夜ですが、それ以外にも日本人はいろんなかたちの月を愛でてきた歴史があるんですよ」

  それを示すのが、月待の行事。ある特定のかたちの月がのぼるまでの間、例えば十九夜では子宝や子育ての平安を願う女性たちが飲食しながら時を過ごしたのだとか。「十六夜待、十七夜待、さらには二十三夜待というのもあったようです」

  新月から満月までの間は約15日。つまり二十六夜は、新月に近い細長い形。この頃の月が東の空に昇るのは真夜中から明け方なので、江戸の人々はわずかな間しか見えない月を見るために楽しみながら待っていたというわけです。現代の生活でそこまで悠長なことは難しいとしても、秋の夜長に夜空を見上げ、のんびり月を愛でるひとときをもつのは乙なもの。満月以外の月を愛でるという発想も、取り入れてみてもいいのでは。

  ちなみに、日本では月の模様をウサギの餅つきに見立てますが、中国ではハサミが一つしかないカニ、北ヨーロッパでは本を読むおばあさんと、解釈はいろいろ。
いつものイメージを取り払って見てみるのもまた新鮮です。

取材協力・イラスト/広田 千悦子氏
取材・文/冨部 志保子氏
情報提供:住宅情報マガジン『余はくvol.22 秋号』 P08~P13(2014.9.1発行)

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