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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 狭い家こそバストイレを広く贅沢に。

狭い家こそバストイレを広く贅沢に。

 狭いマンションやアパートこそ、このトイレ空間やバスルームを第一に考えることが大切です。その反対にどんなに大きく立派な家でもこのトイレが貧弱だと、豪華な家もそこに住む家族も貧弱に見えてしまいます。

 しかし実際は狭いマンションだからトイレも狭く玄関も狭い。従って仕上げや設備もそこそこでいい、と言うのがマンションやアパートの設計の考え方です。最小空間であるビジネスホテルなどよい例でそのコストから経済効率優先で、うんと安普請につくり、ついには耐震構造までを偽装するような悲しい現実もあるのです。

 この経済感覚がとんでもない間違いなのです。同じビジネスホテルでもトイレや浴室などの設備を極力広くしゴージャスにし、ベッドも硬いしっかりしたものとすると宿泊費が2、3千円高くなってもいつも満室となること請け合いです。マンションも賃貸のアパートも建売りなどの小住宅も同じです。わずか一坪もない玄関や浴室・トイレをどれほど贅沢にしたところで狭いがゆえに施工費も一戸あたり4、50万円と変わらないはずです。
これで高級ホテルの豊かさになれるのなら安いものです。

 しかし、かと言って過剰設備にするのも問題です。最近のマンションや展示場では、テレビがあったり、電話を付けるなどの設備が目立ちますが、やはり狭く、仕上げもクロスやプラスチックの域を出ていないのです。せめて本物の素材を多用し、豪華な御影石や大理石などの石張りとし、壁も自然の珪藻土や檜貼りなどにしたいものです。珪藻土の無垢のパネルも発売され、湿気や臭気対策も心がけたいものです。

建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表