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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 マンションでもバストイレのリフォームは可能。

マンションでもバストイレのリフォームは可能。

マンションでは水回りなどのリフォームは難しいものとされてきましたが、最近は設備機器のメーカーなどがリフォーム界に参入して、新しい機器やシステムなどを開発し、かなりのことができるようになりました。空間を広くしたり、ユニットバスに取り替えたりなど斬新なリフォームも可能となりました。

マンションなど集合住宅の場合はトイレの太めの排水管(直径10センチほど)がコンクリート床(スラブと言う)を貫いて下に落ちて行き、これが階下を通って流れているのです。
従ってこの配管自体をやり直すことは不可能なのです。トイレの配管の位置さえ大きく変えなければ便器の交換や浴槽は床上で可能なのです。最近は便器がコンパクトされ、その分空間も広々とできて斬新となり、リフォームも可能となっています。

写真1:ベッドからトイレに腰を動かして行けるベンチ
■写真1:ベッドからトイレに腰を動かして行けるベンチ(設計K邸・写真 天野彰)

写真2:トイレからさらに浴槽まで伝って行ける
■写真2:トイレからさらに浴槽まで伝って行ける(設計R邸・写真 天野彰)

これからのサニタリーのリフォームはただ機器を取り替え、仕上げや空間を贅沢にするだけでなく、老いに対処して温かく、そしてやさしいリフォームとし、いざ倒れたときなどの緊急時の通報や、ベッドからトイレまで自力でベンチを伝って行けるよう、ベッドルームとの位置関係など全体配置を考えて行なうようにしたいものです。

イラスト:ベッドから即トイレにいけるプラン配置
■イラスト2:ベッドから即トイレにいけるプラン配置(天野彰)

建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表