住宅関連記事・ノウハウ
時世に合わせた家 家を大地から離す!?
能登半島地震からはや3か月になろうとしています。しかし未だ多くの人が不自由な避難所生活をされ、家を再建しようにも土地やインフラの整備がされずにいます。家族を奪われたばかりか、安らぎの家もインフラのある土地さえも突然なくなり口惜しい悲しみばかりか、この先の生活も絶望的となっているのです。
1 土地とインフラから放たれた「方丈庵思想」
なによりも行き着く為の強靭な道路整備が何より大切ですが、こうなると家づくりは、も少し開き直って、遠い、いや案外近い将来あり得る新たな発展を踏まえて、空想することも必要で、近未来に備えて案外希望が見えて来るかも知れません。
今回は少しバカバカしいとお思いになるような筆者のかねてよりの住まいに対する空想話しをさせて頂き、案外そうでもない近未来の科学のお話しをさせていただきます。
人里離れた掘っ建て小屋的発想の家とは、都市のインフラや土地から放れても成り立つ自給自足・自走のトレーラーハウスや、インフラのない山郷や森の中の山小屋、あるいは大平原でのテントや持ち運び自在の草原のパオの家などです。
2 土地から放れた「トレラ―ハウスの集合住宅」
と言っても現在の都市ではその土地が自由に手に入りません。通学や職種の形態によっては転勤や移動もあります。そこで家と共に移動できる住まいの発想です。
キャンピングカーや設備の整ったトレーラーハウスですが、その駐車場や土地に代わる人工土地「立体的トレーラーハウスの集合住宅」の提案です。
土地の所有権から高層の人工土地を図のようにフレーム化し、そこに各自が自由な形のトレーラーハウスを差し込むと言うものです。道路交通に適したサイズと規格化されたアタッチメントのある自給自足設備の高層のフレームです。新たなカタチの分譲あるいは賃貸システムで、今までのような区分所有ではなく、自己所有の住戸とフレームの権利です。
これは地区内、地方都市あるいは別荘地にも拡大される題して「フレームコロニー」です。
3 インフラから放れた「自足自給思想」はSDGs
かつて電気もガスもない時代、山から野枝や牧出段と煮炊きをし、さらに薪を炭に変え保存燃料にし、やがて蒸気の力を導入、水の流れや風の力で水車や風車を回しエネルギーを生成して生きて祖先たちの生活を発想すると・・・。今や月への移住や宇宙空間での生活をしようとする時代です。
ならばあえてその先端技術で、今の都市でインフラに頼らない0エネルギーを目指し、雨水を溜め、浄水給水し、自宅の屋上、地下にて野菜栽培、たんぱく質などの生成し自給するなどを考えるのです。
すでに2025年にはペロブスカイトなど窓ガラスや家の全周に貼り、太陽光発電も可能です。すべての電力を賄うなど、オール戸別再生エネルギーとなりカーボンニュートラルにも貢献するのです。微生物発酵酵素ゴミバイオ技術で厄介な、し尿処理や生ごみ処理で排水、下水も無くすのです。
今はすべてを賄うことは出来ないかも知れませんが、こうした考えを持つことで次世代の住まい方や家のカタチが見えてくるかもしれません。
次回は耐災害の強靭な家づくりです。
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