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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 信頼できるリーダーとプロデューサーが必要

信頼できるリーダーとプロデューサーが必要

 新たな意味での“総合的な権利”とは一体何かを考えると意外なことに気がつくのです。それこそ人は皆勝手に権利を主張することです。その権利は人それぞれで、短絡的に土地価額だとか占有面積比率かだけではありません。もちろんそれはのちの実行の際の分配の基準にはなりますが、ことにスタートする決定の要素ではないのです。これは家づくりでの家族の主張と似ています。

 もっと言えば家族が公平であればある程それぞれが権利を主張し、なかなか統一案が出せないのです。反対にワンマンなオヤジのいる家ではその統一は瞬時に図られ、決定が早く行われるのです。しかしこれは公平ではありません。後に誰かが大きく不満を持つことになるのです。

 そうです。この“ワンマン”を立てて、かつ他の家族の要望をそれぞれに聞きながらいかに設計を推し進めるかが大切です。しかも各家族それぞれの権利の精査と同時に予算、さらにはその将来性をプロデュースするのです。つまりはそのことをその家のオヤジであるリーダーに伝えそれをサポートするのです。

必ず成就すると言う覚悟と意識を持つことです

 ではそのプロデューサーはどういう仕事をするかですが、それこそこの家づくりの完成がいかに素晴らしくまたみんなが満足できるものだと信じることです。まるでリーダーのようですが違います。ワンマンのオヤジ、あるいはそういう人を仕立てあげて、まずその人にその夢を持って貰うのです。

 つまりその人が完成のイメージとタイムテーブルさえ描き持ってくれれば必ず大きく前進するはずです。不思議なものでこのまず一歩の進展が始まると多くの人々の完成と思考は動き出し、自らの権利の主張を皆と統一しようとするようになってくるのです。つまり家族はその家の完成をイメージし、人々はマンションの再建をイメージします。さらに被災地では新しい街のイメージを意識するのです。すると、それぞれの個人差を自らが調整しようと努力するようになるのです。

取りあえず空中に住む案(R&R展より)
■イラスト(R&R展より):取りあえず空中に住む案(大西隆史)

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表