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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 子育て上手の家(1)子どもにすべてが見える家にする

―子どもに親の情緒と創意工夫の姿が見える場―

○今回のポイント 1 家は子供の最初で最大の教育現場
○今回のポイント 2 すべてが見えるワンルームのような空間が大事

 前回まで、親世帯と子世帯が一緒に住む同居住宅は子育てに多大な影響を与えることをお話してきました。それはわが家の子育てのみならず皆が安心して子を育て、第2子3子まで産めて結果、大げさに言えば国家をも救うのです。

 が、これに対して現実には子育てに親が口を出したり、孫に煩わしく思うこともあると言う意見もありました。しかし一世代離れた祖父母と住む子どもの情緒や活きた知識の形成、さらには働く親の安心など計り知れない良さがあることを考えるとチャンスがある限り考えてみる必要があると思うのです。


家は子どもに住まい方を考え教える場です。


 さてこうした同居家庭の中で生れ育ったか、住むところも誰もが生まれたとき何らかの家はあったはずです。それが親の建てたものか、あるいは知らない人が建てたものなのか、さらには賃貸のアパートなのか?いずれにせよ子どもがもの心が付いたときの初めての住まい体験となっているのです。

 教育がどう、学校がどうと、やっきになっている親もわが家でこうした住まいや住まい方について教えている人は少ないようです。実は、人間形成の最初で最大の教育現場であることを忘れてしまっているのではないでしょうか。ここが、頭はいいが、情緒と創意工夫がない現代人の大きな問題だと思うのです。


子どもに部屋を与えるのではなく「場」を与える?


家はどんな形であろうと親の姿勢一つで住まいを教育の場にすることができるのです。家で机を与え、部屋を与え、しかも勉強を見てやれば子どもの教育だと勘違いしている親ごさんは多いようです。家は元来親が住むための「家」であり、家族の「住まい」でありそこに「家庭」があるのです。

 実は「家」そのもの、「住まい」そのものそして「家庭」が最大の教育の「場」なのです。従って親が働きに行く平日は子どもも保育園や学校に行き「社会」を学ぶのです。教育の現場や教師がすべてと思う現代の親そのものが「家庭」の先生になっていないのでは、と思うことが多いのです。

 毎日の朝な夕なの生活、そして土日休日の家族との暮らし。料理、掃除、さらには庭の手入れ、ペットの世話、祖父母親戚、親の友人との付き合い。
 これら礼儀作法に始まりその工夫や工面。ときに祝い事やいさかい、騒動などのあらゆる問題の喜怒哀楽のすべてが子どもの大きな人間形成に繋がっているのです。イラストのようにこれらがすべて見えるワンルームの体育館のような家こそが、子どもの真の教育現場となるのです。

イラスト:家庭のすべてが見えるLDKに (スケッチ:天野彰)
<イラスト:家庭のすべてが見えるLDKに (スケッチ:天野彰)>

写真:LDKワンルームのマンションリフォーム(A邸)(写真:天野彰)
<写真:LDKワンルームのマンションリフォーム(A邸)(写真:天野彰)>

 では、次回は子育てする家 家庭での親の姿勢を見せることとは?

★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表