無料新規会員登録

掲載情報件数

完成事例 1409 件 | ハウスメーカー 22件 | 工務店 84件 |建築家 13 件 | 住宅展示場リノベーション

  1. HOMEHOME
  2. 住宅関連記事・ノウハウ TOP
  3. 設計のヒント
  4. (3)2世帯住宅-2)完全分離型 -a)上下階分離外階段方式

住宅関連記事・ノウハウ

建築家 杉浦充 JYU ARCHITECT充総合計画 一級建築士事務所(3)2世帯住宅-2)完全分離型 -a)上下階分離外階段方式

<[2]完全分離型:家の諸機能と諸設備を全て分離するタイプ>

不規則で残業の多い若年世帯と、規則正しい安定した日常生活を送る熟年世帯というような、
全く生活サイクルの異なる世帯が同じ場所に住む、現代の姿に沿った都市型2世帯住宅であり、現代長屋といえます。

玄関からキッチンや浴室などの住設備がそれぞれ戸別にあるために、2世帯住宅のなかでは建築費用が割高傾向
にはなりますが、2軒を建築するよりは経済的であることと、形状的に世帯間の生活時間のずれによる問題が生じにくいために、
都市部で最も推奨する型式です。今回は2階建てに絞って話を進めていきますが分離の形状により

2-a.上下階分離外階段方式
2-b.上下階分離内階段方式
2-c.左右分離メゾネット方式

の3つに分類して説明したいと思います。

完全分離型 外部階段形式
▲完全分離型 外部階段形式

<[2-a]上下階分離外階段方式:外部階段型式 >

世帯間を上下の階で完全に分離する形態のうち、上階の世帯の2階にある玄関まで外部階段で移動するタイプです。

このタイプでは生活時間帯の相違がもたらす上階の下階への生活音をできるだけ解消することや、
お互いの生活音がストレスにならないように上下階の用途同士の関係や配置を充分に検討する必要があります。

音のことを優先すれば、不規則な若年世帯が下階で、滞在時間が多く子供のいない熟年世帯が上階にあることが本来は理想的です。
しかし年配者の上下の移動やエレベーター設置等の費用を考えると上階が若年世帯とする場合が一般的です。

この場合には年配世帯の寝室の直上や近くに、2階の玄関や外階段を配置してしまうと、
深夜の帰宅音が下階の安眠を妨げてしまいかねません。
子供部屋や小さな子供がいる場合はリビングの位置も充分注意して計画する必要があります。

外部階段にすることの最大の利点は建築面積の緩和が受けられるため、2階に上がるための階段室により1階世帯の面積が犠牲にならず、
1階もフルに面積が活用可能なことです。都市部の狭小地などでは威力を発揮します。
そして将来の状況によっては一方の世帯を丸ごと他人に貸すことも可能であり、ここでもドライな都市に相応しい型式といえそうです。

完全分離型 外部階段形式
▲完全分離型 外部階段形式(左:1F部分の玄関『カドの家』  右:外部階段の例『本の栖』)

次に、2)完全分離型 -b)上下階分離内階段方式の2世帯住宅について

 家族揃って暮らせる夢の二世帯住宅 完成事例はコチラ

関連記事

建築家 杉浦充建築家 杉浦充

建築家 
杉浦充
JYU ARCHITECT充総合計画 一級建築士事務所

1994年 多摩美術大学 美術学部 建築科 卒
1994年~97年 ゼネコンにて施工と設計に携わる
1997年~99年 多摩美術大学 大学院 博士前期課程 修了
1999年~01年 建設会社に復職 (計8年在籍)
2002年 JYU ARCHITECT 充総合計画一級建築士事務所 開設
2010年 京都造形芸術大学 非常勤講師
『建築家は単なるデザイナーではありません。与えられた諸条件のなかで、建築主が最大限利益を得られるように、建て主の「代理人」としてコンサルティングする任務を負います。今後も設計者の目の届く範囲で一棟一棟の可能性を探りながら、質の高い適正価格建築の実現に取り組んで参ります。』
デザイン、機能性、コストなど総合的なバランス力に定評がある建築家。