無料新規会員登録

掲載情報件数

完成事例 1404 件 | ハウスメーカー 22件 | 工務店 84件 |建築家 13 件 | 住宅展示場リノベーション

  1. HOMEHOME
  2. 住宅関連記事・ノウハウ TOP
  3. 注文住宅・家づくり
  4. 土を見る

住宅関連記事・ノウハウ

地盤品質判定士 千葉由美子 土を見る

土を見る

 スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)の特徴を第1回の「地盤調査って?」でお伝えしましたが、その中で「簡便で安価」ですが「土の採取ができない」としています。
 では、土の採取ができると、どんなメリットがあるのか。

 建築基準法施行令93条で、地盤の許容応力度(地盤の強さ)は国土交通大臣が定める方法によって地盤調査を行い、その結果に基づくこととされていますが、「ただし、次の表に掲げる地盤の許容応力度については、地盤の種類に応じて、次の表の数値によることができる」となっています(表-1参照)。
つまり、目視で土の種類が判別できれば、表の通りの地盤の強さがある、と判定できるのです。

地盤の許容応力度の表
■表-1 地盤の許容応力度

 これによると、ローム層の地盤の強さは50kN/㎡となっています。一般的な小規模建築物(木造3階建てまで)の接地圧が20kN/㎡~30kN/㎡であることを考えると、もう少し重い建物の確認に対応できることになります。もう少し重い建物というと、例えば、基礎幅の狭い布基礎、鉄筋コンクリートと木造の混構造、地下室、重量鉄骨造などがあります。
ローム層は火山灰質土と呼ばれ、火山灰が堆積し、数万年以上の年月をかけて圧縮されたものですが、粒子が比較的細かい割に粒子間の間隙が大きく、含水比の高い土です。そのため、SWS試験のスクリューポイントのように尖ったものの集中的な荷重には弱く、30kN/m2程度の数値になることが多いですが、実際は土粒子の結合力が強く、面的な荷重には強いため、土を採取してローム層であることを確認できると、地盤の強さは50kN/m2まで引き上げられるのです。

 でも、ボーリング試験は費用が高い。もう少し安価なものがあれば…というところですが…。実は、土を採取する試験にも安価で簡便なものがあるのです。
 次回は、簡便な土質採取試験を紹介します。

 「地盤」があなたの家を強くする! 地盤品質判定士 千葉由美子(ジオテック株式会社)
 ★地盤に関する専門情報を公開中「住宅じばん事典」もご覧ください。

関連記事

地盤品質判定士 千葉由美子地盤品質判定士 千葉由美子

地盤品質判定士 
千葉由美子

 ジオテック株式会社 / 地盤品質判定士
 学生時代は造園土木工学を専攻。就職先の建設会社で試験室へ配属になり、材料試験(建設発生土、再生砕石等)や土木工事(道路・堤防)の試験業務に携わる。様々な現場で試験を行ううちに、土が持つ複雑な特性に興味を持ち、2007年に地盤調査会社のジオテック株式会社へ入社。以後、宅地調査部で判定業務に携わる。2013年、公益社団法人地盤工学会等が発起人となって創設された資格制度の「地盤品質判定士検定試験」に合格。現在は地盤品質判定士としても活動する。