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建築家 天野 彰 超高齢の家・生き抜く家・予測と覚悟で自立

超高齢の家・生き抜く家・予測と覚悟で自立

写真2:下に親たちが住まいに来るかな?(O邸)
■写真2:下に親たちが住まいに来るかな?【O邸】(写真:天野彰)

 これからの家づくりはまさに生き抜くためのものであり、さらに安全に生きるために何が必要か?を考えるのです。すると体に優しい自然素材や無塗装の床や壁の上げとなり、そして開け閉めしやすい窓や、いざとなったとき外せる引き戸を多用し、極力間仕切りを少なくするのです。収納と照明は手の届く範囲だけの限られたゴールデン収納とし、手を伸ばす範囲のものとするのです。さらに大きな引き手とスイッチとし。何よりも大切な警報ボタンはあちこちに目立たないよう付けるのです。

イラスト2:ゴールデン収納?
■イラスト2:ゴールデン収納?(画:天野彰)

 今そんな予測と覚悟で自立生活の家を建て替えたり、リフォームされる人は意外に多くありません。相変わらずのインテリアやシステムキッチンなどの設備に憧れるのです。ここらでちょっとわが身、わが親、さらには残されるであろう奥さまの老後生活をちょっと考えてみるのです。あるいは子夫婦との同居の可能性も考えるのです。老後に優しいいい家はこうした究極の問題を解決して始めて現実化するのです。

 自立して暮らすには食事だけでなく。運動、動いて筋肉を失わないことが大切です。そのことを考えると、今のバリアフリーは家が快適になりすぎて外出する機会も少なくなると心配されているのです。さらにそのため
「運動が減る」→「筋肉が落ちて老化」→「動きが遅く足腰が弱くなる」→「動かなくなる」→「お腹が減らなくなる」→「食事が減る」→「必要な栄養が取れない」でさらに家から出なくなると、「太陽(UV-light)に当たらず」骨粗そう症などの予防に必要なカルシウムの生成に必要な「ビタミンDが作られず」「骨折しやすい」と。
まるで「風が吹けば桶屋が儲かる」的な軽快なメールでした。

 確かに家が至れり尽くせりのバリアフリーで快適すぎれば、筋力が弱まり外出も減って運動不足となり、足腰を弱らせ、転倒骨折の原因になると指摘する医師もいます。実際に寝たきりや重度要介護老人のほとんどはこの骨折が原因とも言われているのです。

写真3:ちょとした段差は足腰に有効
■写真3:ちょとした段差は足腰に有効(写真:天野彰)

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表