住宅関連記事・ノウハウ
スマートハウスの両極に位置するハウスメーカーフラッグシップモデルと無垢材板倉工法の住まい
スマートハウスの両極に位置するハウスメーカーフラッグシップモデルと無垢材板倉工法の住まい
4月下旬に、汐留電通ホールにて、弊社小野による“スマートハウス”の市場動向に関する業界人向けセミナーを運営させていただいておりました。そのなかで、現時点で“スマートハウス”に取り組んでいる大手ハウスメーカーのうち、例として、積水ハウス:《グリーンファースト ハイブリッド》と大和ハウス工業:《スマ・エコオリジナル》、そして、いち早く“スマートハウス”に取り組んだ積水化学工業・セキスイハイム《スマートハイム》という3ブランドについて説明をさせていただきました。
共通していえることは、環境に配慮した住宅設備機器(プロダクト寄り)+パッシブデザインで国が求めている『トップランナー基準』をクリアしていることです。
一方では、環境に配慮した最小限の住宅設備機器の追加でも『トップランナー基準』をクリアできる可能性が高い住宅も、少数ながら存在しています。あくまで主観的判断であることをあらかじめお断りした上で、例をご紹介します。もちろん、実際に見学した住宅を例としてあげさせていただきます。
それは、東京都世田谷区にある、『寺町の板倉』昨年7月末に完成し、私自身夏の暑いさなかに数時間以上滞在した住まいです。
『寺町の板倉』
プロジェクト統括は、(株)ミナクニ・コンサルタント。※ご自身が経営されている、4世帯の賃貸住宅です。
手が届く範囲(設計量を除く本体建築工事費は目安70万円/坪)で、もともとの住宅性能が優れていると、環境に配慮した最小限の住宅設備機器の導入で、厳しい『トップランナー基準』をクリアする可能性が高くなります。
これから、ハイブリッド車と同じように、社会的標準(スタンダード)になっていく“スマートハウス”。ハウスメーカーで建てる“スマートハウス”と、一流の大工と職人が建てる“スマートハウス”。価格・仕様・住みやすさなど、いろいろな視点で比較してみるのも、これから必要なことになってきます。
同じ“スマートハウス”でも両極端な性格をもつ、2つの“スマートハウス”。これからの“スマート・ハウス”は、選択の幅が広がっておもしろいことになりそうです。
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