無料新規会員登録

掲載情報件数

完成事例 1404 件 | ハウスメーカー 22件 | 工務店 84件 |建築家 13 件 | 住宅展示場リノベーション

  1. HOMEHOME
  2. 住宅関連記事・ノウハウ TOP
  3. 設計のヒント
  4. えっ? 六十歳で家を建てる?~これからの間取りを考える?

住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 えっ? 六十歳で家を建てる?~これからの間取りを考える?

えっ? 六十歳で家を建てる?~これからの間取りを考える?

 長寿命時代の六十歳など “若者の部類”?に入るようです。私が所属する奉仕団体のロータリークラブなどでは96歳を頭に元気な高齢会員が多く、私などまさしく「若いもん!」なのです。
 そんなことから「六十歳から家を建てる」(新潮選書)なる本を書きました。妻を亡くされて、一人暮らしの70歳を優に越すTさんの家づくりをきっかっけに、頼もしい人生を送る人たちの素晴らしい家づくりを、実例を交えて紹介したものです。

『六十歳から家を建てる』
■『六十歳から家を建てる』(新潮選書)

 当初のタイトルは「七十歳から家を建てる」のはずだったのですが、編集担当から「それでは購読者が限られる」と言うこと?で、やむなく「六十歳…」にしたのですが、それでも「え~?六十歳で家を建てる?」「なんで今さら?」「ローンを返し終わったばかりなのに、資金は?」などとほとんどの人が怪訝な顔をされるのです。
 が、さにあらずなのです。実際には私がお手伝いした建て主の中には70歳どころか80歳以上で今までの家を建て替えたり、リフォームされる人も多く、最高齢では80歳をゆうに越えた人もいらっしゃるのです。
 ところが意外にも、こうした人たちに限ってエレベーターを設置したり、浴室トイレなどをゆったりして、段差もない“老いて”使いやすい「終の棲家」的なものにしようなどとは考えないから不思議です。むしろ今までの広過ぎる家を“減築”して縮めて、質素にかつ合理的に住もうとされるのです。

堀江さんと天野彰
■80歳でわが家を建てた堀江さんと天野彰

 その住まいの発想は、今までの子育て優先、家族優先の考えを切り捨て、いかに元気に楽しむかをテーマに、友人や趣味の仲間との“団らん”で、自分のための“茶の間”なのです。そしてその資金は、今までの土地や広さの有効利用を考え、それを今の自分にどう生かすかを考えるのです。

 ここにご紹介する堀江氏もその最たる例でご自身のオルゴール収集の趣味が嵩じてわが家どころかオルゴールたちの家をつくろうと言うことになったのです。その中にはロシア皇帝が愛用したとされる貴重なものもあるのです。ご自身亡き後は財団の展示館となり、今でも多くの人の目や耳を楽しませてくれているのです。さあ、60歳を超えた今こそわが家を見直し、例え小さくとも家を建てて、わが“記念館”をつくろうではありませんか!

現「堀江オルゴール館」芦屋
■80歳でわが家を建てた堀江さんと天野彰

 ★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

関連記事

建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表