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2026年3月22日(日)
スウェーデン式サウンディング試験結果の判定について
スウェーデン式サウンディング試験結果の判定について
前回の記事では、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)の調査結果の見方を紹介しました。
今回は、試験結果から地盤が建物を支えられるかどうかを判定する方法について解説します。
地盤の許容応力度とは
平成13年に公布された国土交通省告示第1113号 第2項では、地盤の許容応力度を算定する方法が示されています。
許容応力度とは、地盤が安全に支えることができる単位面積あたりの荷重(地盤の強さ)を示す数値です。
- 地盤の許容応力度 > 建物の荷重 → 建物を支えられる
- 地盤の許容応力度 < 建物の荷重 → 建物を支えられない
告示では(1)式~(3)式の計算式が示されていますが、SWS試験で得られるNsw値は(3)式で利用します。
SWS試験による許容応力度の計算式
計算式
qa = 30 + 0.6 × Nsw
それぞれの意味は次の通りです。
- qa:地盤の許容応力度(kN/m2)
- Nsw:基礎底部から下方2m以内の半回転数の平均値(最大150)
計算例(基礎底部が地表面から−50cmの場合)
次の測定結果(表1)を例に計算してみます。

半回転数の平均値を求めると
(16 + 4 + 12 + 12 + 12 + 12 + 16 + 12) ÷ 8
となります。
これを計算式に当てはめると、
qa = 30 + 0.6 × ((16+4+12+12+12+12+16+12)/8) = 37.2 kN/m2
建物荷重との比較
一般的な小規模建築物(住宅など)の場合、建物の荷重はおおよそ次の範囲です。
- 約20〜30 kN/m2
今回の計算例では
37.2 kN/m2(地盤の強さ) ≥ 30 kN/m2(建物の重さ)
となるため、この地盤は建物を支えることが可能と判断できます。
自沈層がある場合の注意点
ただし、基礎底部より下に自沈層がある場合は注意が必要です。
自沈層とは、スクリューを回転させなくてもおもりの荷重だけで沈んでしまう層(半回転数0)を指します。
この場合でも計算式ではqaが最低30kN/m2以上となるため、
「どんな地盤でも30kN/m2以上の強さがある」
という不合理な結果になってしまいます。
そのため告示では、自沈層がある場合は別途慎重に評価することとされています。
次回は、自沈層がある場合の判断方法について解説します。
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