住宅関連記事・ノウハウ
注文住宅に住み続ける割合は63%!家族構成の変化などで、売却を検討する人も37%
今回は、全国の注文住宅を建てたことのある方30人を対象に「購入した注文住宅に住み続ける?」についてのアンケートを実施しました。そのデータを公開いたします。
建てた注文住宅を売却する予定は?「ない」が63%!
注文住宅を建てた方30名のうち、19名が売却の予定はないと回答しています。
また、11名の方が売却の予定が「ある」と回答。その理由もご紹介します。気になる方はこちらから。
住み続ける理由は?愛着と満足が最多20人!
今の家に住み続ける理由は、以下の通りです。
- 1位・・・満足している(回答数20)
- 2位・・・お金の問題(回答数5)
- 3位・・・親の介護に便利だから(回答数1)
満足している
こだわって建てた注文住宅に愛着があり、住み続けたいと考えている人が多いことが分かりました。「間取りもデザインも気に入っている」こう言える家に住むことで人生が豊かになりそうですね。
回答 |
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良い家に住みたいからです |
生涯住めるように土地を選び、間取りを決めたので今のところ死ぬまで住み続ける予定です。 |
住み慣れた土地と地域と家なので愛着があるから。この家が大好きで手放したくないから。 |
住み慣れた環境と近所付き合いを大事にしたいし、自分が設計した理想の家だからです。 |
住み慣れたところがいいから |
自分好みの注文住宅にして建てた事と高いローンを組んだからです。 |
自分たちのこだわりを詰め込んだ家なので快適に過ごせているからです。 |
自分が最も落ち着く環境、設備を置いたから。離れる理由がないから。 |
今の家と場所に満足しているからです。 |
今さらどこかへ移住するつもりがなく、住んでいる家が気に入っています。 |
購入した家に十分に満足できており、今時点で売却する理由が何もないから。 |
広いから |
間取りもデザインも気に入っているからです。 |
階段を登れるうちは住むかも |
家は気に入っていて、場所も便利だから。 |
一生懸命頑張って買ったからです。 |
一人暮らしが性格的に合っているから |
やはり自分で考えて建てた家なので住み続けたいです |
やはり一生住み続けるつもりで拘りを持って建てたので、老後の事を考えリフォームする事はあっても快適に暮らせるといった部分は変わらないですし、環境は変えたくないので住み続ける予定でいます。 |
すべてのこだわりが詰まった家なので出来るならずっと住み続けたい。 |
お金の問題
住み続けている理由は、ポジティブなものだけでなく「建て替えの費用がない」、「ローンがあるから」という動きたいけど動けないという声もありました。
住宅購入は数千万円単位のお金が動くため、一度購入するとなかなか動きにくい現状もあるようです。
内容 |
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建替えたいけどお金が無い |
新しい家を購入できる余裕がないから。 |
ローンがあるから |
そう簡単に売ることができない、また何千万の家を買えるほどの余裕もない。 |
お金を用意するため |
いつまで住み続ける?には「生涯」との回答が71%!
住み続ける理由の他にタイミングをそれぞれに伺いました。回答は以下の通りです。
- 1位・・・亡くなるまで(回答数10)
- 2位・・・老人ホームに入るまで(回答数3)
- 3位・・・仕事を辞めるまで(回答数1)
「お気に入りのマイホーム一生住み続けたい」と考えている方が多いことが分かりました。
また、足腰のことを考えて2階建ての家から老人ホームへの転居を考えている方もいらっしゃいました。
売却を考えている理由は?
次は、「売却の予定がある」11名のアンケートをご紹介したいと思います!
- 1位・・・年齢・ライフステージの変化(回答数7)
- 2位・・・住環境の要因(回答数2)
- 3位・・・維持費が高い(回答数2)
年齢・ライフステージの変化
「子供が巣立ち家が広くなった」という居住人数であったり、年齢による足腰の弱りや離婚といった年齢やライフステージの変化から売却を考えている傾向がありました。
内容 |
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2人になったので家が広く感じるから |
坂の上にある家なので歳をとったら足が弱り生活が厳しそうだから。 |
高いうちに売りたいし、こんなに部屋もいらない |
平屋にしたら良かったなと思うので |
地元に帰る予定ができたから |
離婚するつもりなので売却するかもしれませ |
年を取ったので施設にでも入ろうと思い売却を検討していま |
住環境要因
ライフステージ変化の他にも「住環境に満足していない」ことがあげられました。
内容 |
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虫が多いので! |
もう少し駅や商業施設の近くに住みたいからです。出来れば雪の降らない除雪作業をしなくてもいい、地域に移り住みたいからです |
生涯ずっと住み続ける家にする4つのポイント
今回のアンケートでは、「住み続ける」と回答した方は63%。一生に一度の買い物と言われる注文住宅ですが、その割合が少ない気もします。
もちろん、やむにやまれぬ事情で売却することもあるでしょう。しかし、広すぎる部屋や老後の住みにくさは、売却して移り住むことだけが解決策ではありません。
ここでは、「長く住み続けられる家」にするためのポイントを簡単にご紹介します!
ライフステージの変化に柔軟に対応できる間取り
参照元:大建工業株式会社「hapia 間仕切戸」(こちら)
一般的には、建てる時の家族構成などに合わせて間取りは考えられるますが、将来を見据えて考えることで、年齢を重ねても「快適」に暮らせる家になるはずです。
例えば、子供部屋の間取りは子供が独立する事を前提にして、仕切りは壁でなく家具など可動式にすることで、柔軟に変更できます。
夫婦の寝室は、老後の事を考えて1階に設けるなども重要です。また、夫婦で別々に使えるように、可動式の間仕切りにすることで、その時々で、個室として仕切ることも開放することも自由にできます。
将来の家族構成の変化に注目して間取りを考えることでどんな時でも安心して暮らせる家になるでしょうか。
断熱性を向上させて、家と体を健康に!
冬は寒く、夏は暑いのが当たり前だった家ですが、これまでと異なり、住宅各社が断熱性能を向上させる家づくりを進めています。その理由として、日本は湿度の多い国で家の中が「結露する」「カビる」ことが多々あります。しかしそれが原因で、躯体が腐ることや、湿気を好むシロアリの発生する可能性もあります。つまり建物の耐久性を保つためには断熱性は欠かせないといえます。
また建物だけでなく、人の健康にも影響を及ぼす恐れがあります。
冬は寒い脱衣所から熱いお風呂に入ることで、血管が急変しておこる「ヒートショック」。夏場は家の暑さによる「熱中症」もめずらしくありません。最近は節電要請などもあるため、エアコンを我慢するご家庭もあるのではないでしょうか。
断熱性を高めることで、外気に左右されずに室内を一定の温度に保つことも可能です。つまり冷暖房などの光熱費をおさえることにもつながるので、これから家づくりをされる方はぜひ、「断熱性能」に注目してみてください。
耐震性を高めることが不可欠!
地震大国の日本で、長く住み続けるために家の耐震性は欠かせません。ここ最近では、過去の地震では考えられないぐらいの大地震が起こる可能性もあります。耐震基準も常にアップデートされるため、その時の最新の耐震基準をクリアすることは必須。そして、築年数が経てば、その状況に合わせて補強することが必要です。
新築時にできることは、まず、建物の形状をシンプルにすることです。地震のエネルギーを分散させて、1ヶ所だけに強い負荷がかることを防ぎます。凹凸を極力減らすようにしましょう。
また、建てる地盤が強いかどうかも事前に確認するようにしましょう。
雨漏りなどにならないために外装にも定期的にメンテナンスを!
外壁は、太陽や雨風にさらされて最も劣化が進む部分です。ヒビなどから水などが入り込み躯体を傷めることも。そうならないために、使う外壁材のメリットとデメリットをよく検討することが必要です。耐久性はどうか・防水性・価格・メンテナンスの頻度などをチェックしましょう。
また、外から見えない配管や配線などの劣化にも注意が必要です。
家は建てただけで終わりではなく、定期的にメンテナンスをすることが、長く住み続けるための秘訣です。
間取りや土地について、分からないことを相談しながら進めることも家づくりを成功させるポイントです。
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