住宅関連記事・ノウハウ
寝室のインテリアはシンプルに!安全性も重要
1 寝室のインテリア計画のポイント
寝室は落ち着いた飽きのこないインテリアでまとめる
寝室は心身を休める場です。リラックスできるよう、内装は全体的にシンプルで落ち着いた飽きのこない色づかいを心がけましょう。たとえば、自然素材を活かしたナチュラルスタイルなど、優しい色合いでコーディネートすることで、くつろいだ感覚を得られます。ホテルのようにシックでモダンなスタイルも、落ち着いた印象になります。
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快適に就寝できる寝室照明の選び方
寝室でリラックスできるよう、寝室の照明にもこだわりましょう。寝室のインテリアに合わせるだけでなく、温かみがあり落ち着いた雰囲気を演出できる照明だと、就寝前の時間を快適に過ごせます。
メイン照明は『灯りの強さや色を調節できるタイプ』がおすすめ
メイン照明となるシーリングライトは、複数灯タイプまたは調光機能がついているタイプを選びましょう。灯りの強さや色を調節できる照明にすると、眠る前のスマホチェックや身だしなみを整える時間など、各々のシーンに適した灯りで快適に過ごすことができます。
照明器具のデザインにもこだわりを
寝室の照明は、シェード(傘)の部分がファブリック素材などでおおわれたタイプがおすすめ。光の強さをやわらげ、リラックス効果が高まります。逆に、シェード(傘)部分がガラス素材や光源がむき出しになったタイプはベッドに横になるとまぶしく感じる恐れがあります。寝付きが悪くなる可能性があるので、避けたほうがよいでしょう。
寝室には間接照明も必要です
間接照明として、ベッドサイドにテーブルライトを取り入れることで、より一層くつろぎやすい空間になります。テーブルライトはおしゃれなインテリアアイテムでもあるので、デザインも重視しましょう。間接照明1つだけでは、お部屋全体を照らすことができませんので、テーブルライトに加えてフットライトも取り入れるなど、複数個の照明を使ってお部屋を照らすようにすると、夜中にトイレにいくとき便利です。間接照明器具は、光源が目に入りにくいことはもちろん、光の方向が調節できるかどうかも検討してみてください。
2 寝室の家具・寝具選び
寝室のなかで最も場所をとるベッドフレームは、空間の印象を左右する家具のひとつ。インテリア性はもちろん、寝室の広さに合わせて選びましょう。たとえば狭い寝室を広く見せたい場合には、脚付きのタイプで床とベッドの間に隙間を作る、ローベッドで圧迫感を抑えるなどの工夫をしましょう。また、寝室の収納が不足している場合、引き出し収納付きのタイプを選ぶとベッド下のスペースを有効活用できます。ベッドのサイズは生活導線を考慮しながら選び、動きやすさを重視したレイアウトにしましょう。人が歩くための動線は 50cm程度あれば大丈夫です。
一方、広々とした寝室ではクイーンサイズのような大きなベッドや、ベッド廻りにキャビネットやデスクを置くなど『空間のゆとりを上手に活用する』ことをおすすめします。ベッドの両サイドに同程度のスペースを設けたり、足元側にオットマンを置いたりすることで、ホテルのような上質な空間を演出できます。
布団を使うかベッドを使うかは好みが分かれるところですが、前者と後者では、必要な部屋の広さと使い勝手が異なります。ベッドを使う場合、ベッドのまわりにある程度の通路が欠かせません。寝室内に家具を置かないとしても、ダブルベッドであれば最低4.5畳程度。シングルベッド2台を少し離して設置する場合、6畳程度の面積が必要。布団2組を敷くには、最低4畳半程度の面積が必須。布団は使わないときは押入れにしまうので、就寝以外の用途にも使えるのが利点ともいえます。
自然素材の家具を取り入れる
木材のように自然素材から作られたベッドフレームを選ぶと、寝室らしいリラックスした雰囲気になります。肌に直接触れるシーツやクッションもリネンや綿など自然素材のアイテムを選びましょう。ベッドの近くに配置する家具も、ベッドフレームの素材に合わせて自然素材を取り入れると、お部屋全体がまとまった印象になります。
サイドテーブルやチェストは『高さ』と『設置場所』に配慮
サイドテーブルやチェストは、デザインだけでなく高さや設置場所も検討。就寝中に地震が発生して家具が倒れる可能性を想定。地震で家具が倒れても危険がないレイアウトにすることが大切です。特にサイドテーブルにテーブルライトを設置する場合、ベッドよりも高さが低いサイドテーブルを選ぶと、テーブルライトが倒れた場合の危険性を軽減できます。チェストはできるだけ低いものを選ぶ、ベッドより高いチェストは壁に固定するなどの対策が必要です。まんがいちチェストが倒れても、ベッドに当たらない位置や出入口をふさぐ恐れがない場所に設置されることをおすすめします。
計画時から【夫婦別寝】を考えておく
子どもが幼いうちは家族が一緒に寝ていたとしても、子どもが育った時期に夫婦と子どもが別々に就寝する方が大多数です。夫婦が一緒に寝るとしても、好みの室温が違ったり、眠るタイミングが違うことが大半なので、どちらかが我慢してストレスを感じてしまいます。なかには、パートナーのいびきや歯ぎしりが気になる人もいるでしょう。
子どもが独立して子ども部屋が不要になり空間に余裕ができたら、夫婦それぞれの寝室を確保しましょう。寝室を2つ設けるほど間取りに余裕がない場合でも、夫婦のベッドの間を家具や柱、可動間仕切りでゆるく区切り、ほどほどに独立した空間を作ることはできます。
ほどほど独立した空間を作ることで、お互いの気配を感じながらも適度な距離感が保て、夫婦それぞれが気兼ねなくマイペースで夜を過ごすことができることでしょう。
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