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2025年3月31日(月)
坪単価とは?
坪単価とは?
坪単価の基本と注意点
坪単価をひとことで説明すると、「工事費用に対して、延床面積で割った際の、ひと坪あたりの費用」ということになりますが、明確な定義はありません。建築会社ごとに異なる坪単価の考え方があります。以下のポイントを考慮して、坪単価を比較することが重要です。
本体工事の範囲
坪単価を構成する本体工事の内訳
坪単価の算定根拠となる「本体工事」には、様々な項目が含まれます。建築会社によって扱いが異なることもありますが、一般的には以下のような項目が含まれることがあります。
- ・地盤調査・地盤改良
- ・外構工事
- ・屋外給排水工事
- ・バスやキッチンなどの設備
- ・カーテン
- ・照明
- ・エアコン
これらの項目は建築会社や契約内容によって扱いが異なることがあります。一部の建築会社では、これらの項目が標準仕様に含まれている場合もありますが、一部はオプション扱いとなり、別途費用がかかることもあります。
面積の算定方法について
坪単価計算の基となる面積の違い
坪単価の算定根拠となる「延床面積」には、「法定延床面積」と「施工床面積」という2種類があります。法定延床面積は建築基準法で定められた規定に基づいて計算される面積であり、一般的には比較的狭くなります。一方、施工床面積は実際に建物全体を構成する床面積を計測したものであり、法定延床面積よりも広くなる傾向があります。
坪単価を算出する際には、一般的に施工床面積を基に計算されることが多いです。なぜなら、施工床面積は実際の使用スペースをより正確に反映しているため、より具体的な坪単価を算出できるからです。そのため、同じ延床面積でも施工床面積で算出する場合、より広い面積が基になるため、坪単価は比較的に低くなる傾向があります。
設備・仕様などのオプションについて
オプションが坪単価に与える影響
坪単価を表示する際には、お値打ち感を出すために、標準仕様を普及品程度にしているケースがあります。標準仕様では、一般的な設備や仕様が提供され、比較的安価な価格で建築が行われます。しかし、ご要望に合わせて特別な仕様や高級な設備を追加する場合、オプションとして追加費用が発生します。このような場合、坪単価は追加されたオプションによって跳ね上がる可能性があります。
住宅の間取りについて
間取りが坪単価に影響する理由
坪単価は間取りによっても変わります。一番お値打ちなのはシンプルな形状の総2階の建物で、同じ延床面積でも平屋だったり複雑な形状だったりすると、坪単価は上がります。建築会社によっては、形状が複雑になり、建物の角が増えると「出隅割り増し」「入角割り増し」などのオプションが適用される場合があります。また、間取りによっては壁の数や配置が異なるため、工事の手間や材料の使用量が変わり、坪単価に影響を与えることもあります。
さらに、延床面積が狭くなると、部屋の配置やスペースの有効活用が難しくなるため、坪単価は割高になる傾向があります。延床面積が広い場合には、同じ面積でも部屋の配置の自由度が高くなるため、坪単価は比較的低く抑えられる場合があります。
なお、住宅というのは敷地条件や面積、仕様、設備等によっていくらでも費用は増減しますので、坪単価は、あくまで「目安」程度に捉えていただきたいところです。
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