住宅関連記事・ノウハウ
2026年5月8日(金)
「狭“楽”しく」とは都心に住む“覚悟”
はじめに
ゴールデンウイークと言われるがごとし、8日間、果ては4月29から5月10日まで12日間と海外旅行も可能な羨ましい限りの休日だったのでしたが、皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか。
先々の物価高・円高で、不穏な時期に海外旅行はと、家に籠っていた人が大半と、ますます「住まい」のありようが大切となります。
家に居て世相や国際情勢をじっくり知れば知るほどホルムズ海峡はやはり遠くて“狭い”のです。
AIは自己を人格を崩壊するブーメランか
ますます混沌とした未来力と核の脅しで平和と秩序が成り立つ不可解なご時世、改めて誰のための戦争なのか何のために兵士は死ぬのかこれをAIに聴いても当たり前の状況と情報を羅列するばかりで、あえて“忖度して”固有名詞を避けているようで頼りにもならないのです。
そもそもAIとは、筆者が長年建築設計に携わり、特に住まいについては数多くの設計をしてきたのですが、その作図においてCADが加わり、その後BIMなどいろいろな説計やドローイング・ソフトやツールが急激に開発され格段に“便利”になって来ているようなのですが、肝心のその作図はどれも同じようで、創造性もないつまらないものとなっているように感じます。
AIは、もう一つの辞書として、その系譜や深堀には好都合な道具となるようですが、これを使って文や、絵を描かせると当たり障りのない均一の成果品となる反面、作者自身のスキルアップを阻害し、建築士の特能さえ喪失しかねないのです。
これをドローンなどで戦争の道具に使うなど、わが身は安全のままピンポイントで敵をせん滅することには効果的かもしれないが、いずれ情報操作が進化してAIブーメランとなり、発信したわが身に戻ってくる。撃ったミサイルが戻ってくるかもしれないのです。
改めて「国家の品格」が問われる時代か
AIやロボットによってますますSF的で夢のない時代となるような気もしますが、筆者と同世代の戦中生まれの数学者、藤原正彦氏の「国家の品格」が改めて思い出されるのです。
2006年の流行語大賞ともなったセンセーショナルな著書で、数学者としてあえて「合理性だけでは社会は荒廃し、日本人が持つ「情緒」や形式や美意識を重んじ、さらに弱者への優しさと卑怯を憎む“武士道の美徳”に置き、ましてや金銭感覚のアメリカ化をやめ、誇り高い国家をつくる!!」
と言ったもので、筆者も同時期、都市を襲ったあの直下型の阪神大震災を目の当たりにして、建築家として数量的な解釈の構造や土木工学の限界を感じ、ますます高層化する建築の様式に疑問を持ち、都市に住む者の心得として「住む覚悟」とその中で“身を守る生き方”を訴えていたものです。
都市に住むならその覚悟、狭いことを活かす!
それは委縮することなく「地震から生き延びる事は愛」(文芸新書2005年)などと、まずはわが身を守ることが「愛」と、さらにリフォームブームに中途半端に多額の費用を投ずるより「リフォームは、まず300円以下で」(講談社2005年)と、ちょっとした構造補強をしておく。
そしていずれ定年する際など、改めて「夫婦の家」(講談社2006年)と、夫婦の行末を仲良く考えて、「六十歳から家を建てる」(新潮選書2007年)と“若い”六十歳こそ、長い人生を見据え強靭な新築をすることを提案。

都心の賃貸1LDKでも立体・可変して事務所と住まいに
まるで営業ツールのようなのですが、要は都市に住む以上高額で危ういタワーマンションに移り住むよりは。たとえ小さくとも地に張り付いた家をつくり、今住む賃貸の1LDKなら、果敢に工夫して狭くても広く楽しく住むのです。
恥ずかしながらわが本郷の賃貸1LDKの新婚時代の住まいを紹介しますと、壁の一面に折り畳み式のテーブルや二段ベッドを仕込み、昼間は事務所の応接ソファとし、夜はブルー・トレイン式の二段ベッドの上段を降ろせば寝室、さらに応接テーブルの蓋を開ければミシンやアイロンが仕込まれた家事室に早替わり!


人も物も空間の立体利用とし、同時に空間を貪欲なまでに多重利用する“覚悟”です。こうして狭い空間を工夫して広く愉しく住むのです。するとアィデアがさらに広がり、今までの洋間が和室に早替わり!する折り畳みの畳や引き出し畳、さらに壁の中に仕込まれた“床の間”さえも出てくる隠し和室と、1LDKに楽しさが広がります。

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