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A なぜ「幸せな家」という発想が大切なのか?~その2 家を手に入れる最近多い動機の落とし穴
住む人が幸せになる家 建築家 八納啓造
A なぜ「幸せな家」という発想が大切なのか?~その2 家を手に入れる最近多い動機の落とし穴
東日本大震災以降「今、太陽光発電をつけると得なのですか?」「木造だと耐震性がとても気になります。木造でも問題ないのでしょうか?」など相談者から、これらに類する質問を受けることが増えました。
住宅業界自体もこれをビジネスチャンスとして受け止め、省エネを追求した「スマートハウス」や耐震性を追求した免震、制震構造の家づくりなど研究開発され、続々とそういった家がリリースされています。
住宅の性能や技術レベルが高まるという意味では、意味があることだと思います。合わせてこれから家を手に入れようと思う方が「家の性能やスペック」にばかり意識が行き過ぎる傾向も同時に起こっています。そして、これらが家を手に入れるための決め手や動機にする人も増えています。
ただ、ここで気をつけたいのは「家の快適性は性能やスペックだけではない」ということです。
例えば、断熱性能や気密性能が高く冬でも温かいリビング空間。これだけ見れば素敵です。しかしそのリビングで、TVを見るだけでTVが終わるとそれぞれが部屋に入ってしまうという使い方だとどうでしょう。
■写真:自分たちの夢にあったライフスタイルを形にしたO様邸
リビングで家族でどんな過ごし方がしたいですか?イメージ力が高まるほど家での快適性もUPしてきます
これまで関わってきた家づくりからの経験でいうと
「家は単なる箱ではなく、家は家族の幸せや居心地の良さを後押ししてくれる環境であることが重要」
と確信してきました。
「居心地の良い環境」これは性能やスペックなどの数値だけでは、測れない領域があります。
それは「具体的にこの家でどのように暮らしていきたいか?」という思いや「この家を手に入れることでどんな夢を叶えたいか?」という思いやイメージ、そしてビジョンです。
今後、このコラムを通じてその辺りをより深めていきたいと考えています。
建築家八納啓造さんの手がけた注文住宅はこちらからご覧いただけます。
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