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これからは「家」ではなく「わが身の住み処」として専門家に相談~間取りから場取りへ1
これからは「家」ではなく「わが身の住み処」として専門家に相談~間取りから場取りへ1
さあ、今の閉塞された間取りのすべての壁、そう間仕切りを取って空けて、不要なモノをすべて追い出して、改めてわが家を見てみましょう。するとなんとわが家の広いこと!
そうです。住まいのリフォームとはこの体験と感動を得られるのです。なぜなら否が応でもこうしたものをすべて片付けて始末して多くの壁を取り払うことから始めるからです。
これが建て替えともなるとまさしく家そのものがリセットされ、わが家族の生活も一から始めることとなり、まったく新たな人生が見えてくるほどなのです。信じられないかもしれないのですが、家を直す。家をつくると言うことは大手術のように大変なことのですが、まさしく家族全員の人世にとってもこれほど効果的なことなのです。
しかしそうは言えども何とも不安で重い腰を上げることは大変です。私はそんなとき・・・、
「いや。もし今家が丸焼けになったと仮定するのです」
突然の私の例えにぎょっとし、キョトンとする建て主にさらに・・・、
「そう仮定したとき、どれとどれを持って逃げたかったと思います?」
と、畳み掛けるのです。するとこの失礼で“極端な仮想思考”ながら、なんと、ほとんどの建て主が、何を持って逃げようとは言わないまでも、なにかすっと心が晴れたような表情となり、さらにきっと目を見開いて、「よしやろうっ!」となるのです。
なるほど家をやり直そうと言うことはまるで大手術のように、それほど大きな決断と、確かな補償のようなもの?が必要となるのでしょう。
私ども建築家はそんな心の支えと言うか、ある意味で“厳しい客観的な意見”を言う役目を感じるのです。もちろん責任ある専門家で、しかも経験も多く費用的な確信もあるわけですから、「その決断」におおいに保障となるはずです。
もしこうしたことに迷い確信が持てないときは医師を尋ねるように、迷わず建築家が開く設計事務所に相談され、果たしてどんなことができて幾らぐらいの費用が掛かるかを尋ねることが重要です。
反対に建築家はこうした住まい手や建て主の不安を理解し、支え、国家資格者としての技能とその職能に責任を持って、親身に相談に乗って差し上げることが大切なのです。
■外壁に窓のないK様邸(天野彰設計)
さあ、これで安心。 思い切ってこれからの人生の「わが家族わが身の住み処」をつくりましょう。
おりしも20年前となる今日1月17日、あの阪神大震災が起こりました。ちょっとした耐震の補強工事で助かった家も多いのです。安心の「わが身の住み処」は簡単にできるのです。
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