住宅関連記事・ノウハウ
2026年3月8日(日)
地震に勝つ家負ける家
ハードとソフト
阪神淡路大震災と東日本大震災の教訓
20年前の阪神淡路大震災では、直下型地震の激しい揺れにより建物が倒壊し、多くの高齢者が圧死や家具・瓦礫に挟まれて火災に巻き込まれました。その後の東日本大震災では、広域の海洋型地震と大津波により約2万人が犠牲になりました。多くの方が溺れて命を失ったと考えられます。家族の安否確認や救出に向かう途中で避難が間に合わず被害に遭った人も少なくありません。
防災対策の重要性
普段からの耐震強化に加え、家具を床から天井まで造り付けにしたり、食器や家電の落下防止策を講じることが大切です。冷蔵庫の下にクッションを置いたり、扉を引き戸やストッパー付きにするなど、避難経路の確保や家族の行動シミュレーションも重要です。これにより、ハード(建物)とソフト(行動や備え)の両面から防災意識が高まり、家族の絆も深まります。
過去の災害と防災意識
私たちは過去に多くの大災害を経験しています。1923年の関東大震災では家屋の全半壊25万戸、焼失44万戸以上、津波による流失868戸、死傷者20万人以上、行方不明者4万人以上という甚大な被害がありました。この経験から全国防災の日(9月1日)が制定されましたが、防災意識は年々薄れ、東日本大震災で再び耐震・避難ルートの重要性を思い知らされたのです。
生き残るためのソフト対策
夜間に地震が起こった場合に備え、懐中電灯を家じゅうに分散して設置する、電池を外して粘着テープで固定しておくなどの工夫も有効です。高齢者や認知症の方、子どもの避難ルートと安否確認システムを日常的に確認しておくことが、ソフト面での生き残り策となります。

自分で耐震診断・耐震補強の肝心ポイント
耐震補強のポイント
近年、東海・南西・首都圏直下型地震の予測が報じられています。我が家は震度7でも大丈夫か?
壁の筋交いは十分か?
と不安になる方も多いでしょう。 耐震は自己診断で補強箇所を把握できます。 角柱の基礎を鉄筋入りの二重基礎に補強したり、2階増築部分に通し柱を追加することで、建物はより粘り強くなります。 小さな工夫と補強で地震に強い家が作れます。

敷地を見る!地盤によって揺れ方が違う
地震と地盤の関係
日本では地震、台風、津波など自然災害から逃れることはできません。都市の平野部では活断層や液状化のリスクもあります。どんなに快適な家も、地震や津波で倒壊したり延焼すれば、家も命も失いかねません。しかし、ちょっとした工夫や費用で耐震補強が可能です。
地盤の確認方法
自宅の地盤や周辺環境を知ることが大切です。 - 市町村のハザードマップや地形図を確認 - 新興宅地は造成図を確認 - 古い宅地は周辺の地形や住民の話を聞く 必要に応じて、杭打ちや基礎補強、地盤改良を行うことで安全性を高められます。



地盤改良と建て替え
湿気や水はけが悪い地盤では家が腐りやすく健康にも悪影響です。 応急処置もありますが、根本的に安全性を確保するには、家を壊して地盤を改良した上で建て替えるか、ジャッキアップして高基礎を設置する方法が有効です。
災害は想像と創造から:津波をやり過ごす街づくり
耐震補強の具体的な方法
壁の配置や補強方法により、建物自体の強度を高めることができます。リフォーム時に壁を一部はがしてベニヤ板を柱と柱、土台と梁の間に釘で打ち付けるだけで、筋交いの倍ほどの耐震効果が得られます。基礎の外側に鉄筋入りの二重基礎を造ることで、家全体を強固に固めることも可能です。

リフォームの優先順位
耐震補強は家一軒で数十万円程度で可能ですが、リフォーム現場ではシステムキッチンやインテリアが優先されがちです。 命を守るためにも、リフォーム時にはできる限り耐震補強を行いましょう。
津波対策と創造的街づくり
津波災害に備え、悲観せずに安全で快適な家づくりを想像・創造することが大切です。 中国永定の客家土楼のように避難可能な構造や、高台の円型コロニー、堅固な橋梁上の街づくりなど、低予算で安全性を確保する工夫も紹介されています。

災害は自己防衛
巨大な山脈や大陸も地震の影響を受けます。 81年前にもエベレスト周辺で甚大な地震被害がありました。 地球規模で見れば、山脈も薄皮のように動き続けています。災害への警戒心は常に必要です。
外郭を厚いコンクリートで固め、その内側に中庭式の木造住宅を設けるセルフディフェンスハウス
は、地震や津波、台風などの災害に耐える設計です。 コンクリートの外壁は簡易仕上げ、木造内壁は仕上げなしにすることで、費用を抑えつつ強靭な住宅が可能です。
夜間や災害時に沈み込むシェルターハウス
構想もあります。 昼間は顔を出して陽光や風を取り込み、災害時には安全に避難できる設計です。


古民家リノベ事例一覧
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