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2025年11月29日(土)
「木の住まい」が一番(4)木の住まいの再生
はじめに
かつて東京に住む私たちにとって高根の花とも言えた京都祇園での粋な飲み屋から足が遠のいて、その代わりにパブやクラブのような飲食店が増え、さらに観光化され祇園の雅(みやび)は既に見世物化されていることに口惜しくて仕方ないが、全国的な展開でこれも時代かな?

写真1:四国徳島脇町の二段梲の匠の技:撮影筆者(画:天野彰)
その和の文化が際だつ京都の町家までもが外国人に買い漁られていることに大きな違和感と危惧を持つのです。確かにこうした古民家人気はわが国でも古くからありブームにもなって、古い家が解体されると、わざわざ柱梁を探りに来るほどの古民家ブームになったこともありました。その古民家をそのまま移築したり再生して飲食店にしている例も多いのです。しかしその真意は良質な木の家で、丁寧な大工や職人による匠の技で建てられたものが多く、それこそ本物だからです。
残念なことに、そんな真意は別としてそれらが興味本位の観光価値があると言うことで、民泊などとして買われ、東京オリンピックを契機にひと儲けしようとするあさましくも一時的なことで悲しいのです。
出来れば本質的な意味と意義で再生され、和の文化を継承できることが京都の特異な町家文化の保存となるのです。その真意こそ、柱梁の軸組と仕口の技で、和の骨格と設え(しつらえ)の粋な文化なのです。まさに木の家の再生こそ、すなわち大工の軸組と左官(さかん)による仕上げの妙なのです。それこそ四国脇町(現美馬市)の商家の防火壁の梲(卯建:うだつ)の鏝(こて)さばきなど、匠の技の妙が際だつものです。

イラスト:住まいの軸組再生と補強 写真2:京都町家の骨組み(天野彰)
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