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2025年4月1日(火)
金銭面だけではない一戸建てのメリット
【1】一戸建ての方が安価!マンション購入時の注意点
マンションより一戸建てが安価になってしまった現在。2018年時点での首都圏の新築マンションの平均価格は5,871万円でした。同様に、2018年の一戸建て平均価格は3,468万円。その差は、約2,400万円です。それぞれフラット35(全期間固定金利)で35年ボーナス払いなし、頭金なしで借り入れ、それぞれの月々の返済額を試算してみます。(金利1.5%で試算)※融資手数料等の諸経費はすべて0円で試算しています。
- ・マンション購入の場合:月額返済額179,760円
- ・一戸建て購入の場合:月額返済額 106,184円
その差額は、月額73,576円の差。不人気のマンションを購入してしまった場合、さらにたいへんな将来的な廃墟化というリスクも想定しなければなりません。たとえば、中古で自分がもつマンションの区分を売りに出したとしても、買い手がつかない場合、もしくは自身が高齢になって施設に入ることになり、長年住んでいたマンションを空き家にしてしまう場合を考えてみましょう。空室が多いと修繕積立金が集まらず、満足いく大規模修繕が行えない。建物の老朽化に伴い、修繕積立金が大幅に上がるにもかかわらず、年金暮らしの自分たちには、とても修繕積立金を払う余裕がない。たとえば、このような理由でマンションの空室がどんどん増えていくとします。ただでさえ空き家が増えている現状において、そのようなマンションを購入するもしくは借りる方々は、ほとんどいないでしょう。結果として、そのマンションは廃墟への道を歩んでいきます。
【2】一戸建てを検討すべきポイント
一方、戸建は建物の評価がゼロ円になったとしても、土地にはある程度の評価額が残ります。土地がない場合は、土地を購入しなければなりませんが、マンションに比べての利便性にある程度目をつぶれば、特に首都圏なの郊外や地方であれば、新築マンションとの差額分で購入できなくもない価格とも考えられます。建物の維持管理については、マンションと違い修繕積立金の徴収はないので、自分で積み立てしておく必要がありますが、おおよそ5年ごとに訪れる修繕時期についても、自分の希望やタイミングで行うことができます。5年ごとにある程度の支出を想定したうえで、5年後の修繕費用を積み立てや投資などで用意しておくことができるのが、マンションとは異なる大きな利点のひとつです。
マンションと比較して、一戸建てのほうが平均面積が広い点も魅力ポイント。首都圏を例に挙げると、物件の平均面積は戸建のほうがマンションより約20m2広いという調査結果があります。20m2とは、約11畳分ほど広い、ということ。平均面積が広い分、使いやすい収納にあてることもできるし、広さを生かしてのびのびと過ごすことができます。このスペースの差を生かし、利便性を我慢するというデメリットと広い家での豊かな暮らしのどちらをとるか、将来的にどんな暮らしをしたいのか、という考え方にもかかってきます。
土地神話が崩壊して久しいですが、高齢になってからの金融資産のひとつとしてそこそこの利便性のある場所に、自分たちが住む土地を持っておく、というのも将来に備えたリスクヘッジという、ひとつの考え方です。
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