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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 収納(1) 収納は「収めて」「納める」もの?

○ 今回のポイント 1 収納は「収出」か「出納」の考え方?
○ 今回のポイント 2 押入れはただの「納」、生活についてくる「納」こそ「収納」
○ 今回のポイント 3 「収納」は住む人の生活をも救う?

 
 

前回は"住まいから物をすべて排除する"か、"収納に納めてしまう"かどちらのほうがお部屋の中はスッキリとして風通りよく、"目元涼しい美人の家に生まれ変わるか"というお話でした。では、住まいにあるものすべてを処分するか、収納に納めてしまえばよいものなのか、改めて「収納」するとは何かを考えてみることにしましょう。

収納は「収出」か「出納」の考え方?

「収納」とは文字通り「収めて」「納める」ものです。だからと言って 収納は多くあれば良いと言うものではありません。いくら物を多く「納めて」もただの「物入れ」か「倉庫」です。

当たり前のことですが「収納」はしまいやすいところで「収め」、いったん「納め」すなわち保管し、そしてまた欲しいときに出せる収納すなわち、「収出」か「出納」の考えが望ましいのです。

まさしく「収納」は入れることより出すことが大切です。使いやすい収納は、まさしく家族の生活行動に合わせた収納がうまく配置されているかどうかが重要になってくるのです。いくら大きな納戸や倉庫をつくっても片付かず、無理して屋根裏や床下に収納をつくっても今度は入れたら2度と出せなくなるのです。

押入れはただの「納」、生活についてくる「納」こそ「収納」

アパートなどの押入れこそが良い例で、物を深く押し込むだけでは、いくら床から天井までの大容量としても高いところや奥はいったん入れたらどこに入れたか分からず、さらに押し込む「納」となり部屋は物に溢れてしまいます。浅くて小さくてもアパートなどの押入れこそが良い例で、物を深く押し込むだけでは、いくら床から天井までの大容量としても高いところや奥はいったん入れたらどこに入れたか分からず、さらに押し込む「納」となり部屋は物に溢れてしまいます。浅くて小さくても欲しいときにすぐに物が出て来る収納が大切です。住む人の生活と物がいかに一致するか、まさしく「生活の間取り」と「収納の間取り」がうまくシンクロするかどうかが1番大切になってくるのです。

そのためにはまず、「出す」ことを前提に収納を考え、どこに収納をつくるかよりも、どこで何をするかを考えましょう。そして、その上でそれらを収納する場所を探していくことです。

分かりやすいのはダイニングキッチンなどで、食器や食品の棚、さらに造り付けの壁面収納です。これらの収納に収まりきれない物は、その使用頻度に合わせて隣の和室や納戸などに順番に収納するのです。

「収納」は住む人の生活をも救う?

玄関の収納も同じです。ふだん使う靴は下駄箱に納め、よそ行きの靴や和服や礼装の履物などは押入れやクロゼットの天袋にでもなどに収納します。

この要領で各生活と 各部屋において必要なものとストックをまとめて収納し、寝室などのウオークインクロゼットも小スペースながら立体的に物を納められ、中は扉も付けずパイプだけにすべての衣服を掛け一目瞭然にします。天気の良い日は窓や扉を開けて虫干しもできます。

写真1:玄関の関所・大容量シューズクロゼット(天野彰)
<写真1:玄関の関所・大容量シューズクロゼット(天野彰)>

さらに家の中と外の物に溢れる玄関で重宝されるのがウオークイン・シューズクロゼットです。床から天井まで膨大な靴などを収納する棚とし、傘やコートはもとよりスーツケースから掃除機、ゴルフバックに、さらに古新聞や雑誌など目に付く邪魔なものをすべて吸い込んでくれます。

写真2:玄関からも家の中からもここを通る (天野彰)
<写真2:玄関からも家の中からもここを通る(天野彰)>

このクロゼットのドアを開ければすべてが一目瞭然で、しかも住まいに侵入するすべての物をここでいったん止めてもくれる、まさに物の“関所”となり家の中はもとより生活をも救ってくれるのです。

写真3:苦手なカブトムシの幼虫も玄関でストップ(天野彰)
<写真3:苦手なカブトムシの幼虫も玄関でストップ(天野彰)>

次回は「こうした”人の生活と物をどうシンクロさせるか?”「収納のマトリックス」生活プランと収納プランについて」お話ししたいと思います。

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お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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