住宅関連記事・ノウハウ
活かすリフォーム①「活かすか壊すか?」
今住まいを考えるとき・・・、住まいをどうしようとか、何かをしたいなどと言う気持ちそのものが湧かないものです。この連日続く酷暑、激暑。しかもこれがもはや異常気象などではなく、ニュー・モーラルとなるともいえるかもしれません。
【1】住まいを考えるときいったい…
私たちが住まいを考えるとき、いったい何を考え、何に留意したらよいのか改めて考えさせられる時代が来たと言ってもよいのかもしれません。
今までもゼロ・エネルギー、再生可能ミッションと、この地球環境志向は住まいづくりにも徐々に生かされているようです。しかし今はすでにゼロ・エネどころかさらにマイナスエネルギーへとさらにハードルは上げられたのかも知れません。とすると今の家を壊して新築か?さらには老朽マンションの建て替えなどが、かなり厳しい時代となります。リフォームか、建築再生かをさらに深く考えなければなりません。住まいを生かすリフォームか、地球を“活かすリフォーム”へと新たに間取りから住まい方、さらには材料や工法までの配慮が必要となるのです。
まずは今の家の周りの状況や環境、家の中や住まい方を見るのです。すると今まで新たな設備やインテリアへの関心よりも家の中の無駄や暮らし方へと関心が増してきます。何よりも自身の生末か、家族の動向が見えてきます。
【2】新たな住まいの「人間・時間・空間」
「自身」の暮らしからその「時間」そして改めて「空間」となるのかも知れません。いったいこの先どんな暮らしをするのか?家族は?さらに住まいに何が必要か?今の家の中でいったんすべてを消し去りそこに自身と家族の暮らしを描くといいでしょう。
難しそうですが・・・簡単です。自身の生活行動や居場所をそれぞれ丸くスケッチすると、今の家の間取りの相違と家の周りの環境が見えてくるはずです。家の形にはなりません。しかしそれを家族と話し合い、その“丸”のプランをそのまま残して改めて見比べ、具体的な家の構造や規制などは気にせず耐震やデザインもすべて専門家に委ねる考えです。
【3】家の関心をすべて家のリフォームにシフトする
中でもこの先の住まいの関心事はやはり南海トラフや首都圏地震などに対する耐震です。新築は耐震基準で出来るため安心のようですが、リフォームでも耐震強化はできるのです。
地盤と基礎部分の強化は多少割高とはなりますが、地盤の注入強化や二重基礎などで出来、外壁や内部を剥がす際に断熱強化とともに耐震強化も出来ます。近年、巨大地震はもとより、線状降水帯豪雨や台風による暴風雨さらに防犯や思わない紛争や事故、汚染などの危害までが脅威となっています。特に都市圏では生活幹線や電気・水道などの遮断による備えも必要で、それらがきっかけで住まいの省エネ、再エネとなればさらに地球環境にも効果的です。これらの補助金は極力利用することをおすすめします。
こうして今の家を見直すことは自身と家族の行く末を見据え「人生と家」を考えるよい機会となり、“自身が活きるため”のリフォームとなるはずです。
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